今回のコラムでは、前回に引き続きドイツの日系企業系転職エージェント評価シリーズを書いていきます。
日系企業へのリクルートを強みとする転職エージェントを実体験に基づいて評価するこのシリーズですが、始めてからこれで5社目になります。ここまでPSE、Japan Management、Career Connections、Career Managementの4社を評価してきましたが、正直会社ごとにかなりの差があり、何も知らずに対応の悪いエージェントにあたると就活が難航するだろうなと感じています。
今回はAdeni Recruitment Agencyという転職エージェントです。先に言及させていただきますが、あくまで一個人の体験に基づく評価だという点はご了承ください。
[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ドイツリクルーター評価シリーズも徐々にたまってきたので、他社と比較しながら解説していきます。[/word_balloon]
転職エージェントを徹底評価!Adeni編
評価基準は過去のコラム同様に、以下を指標として使っていきます。
- 応募してから、自動応答ではないメールか電話で反応あるか。
- 担当者とスムーズに面談できたか。
- 担当者は親切だったか。
- 求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか。
- 紹介案件が書類選考落ち、又は面接落ちの場合でも、不採用連絡など失敗の場合でもちゃんと連絡されたか。
評価基準を設けたのは、各人材会社を比較しやすくし、より良質な評価を提供するためです。
評価基準の更なる詳細を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
Adeni Recruitment Agency
まずウェブサイトを訪問した印象ですが、デザインはやや古臭い感じがありますが、シンプルで必要な情報はすぐに見つかりました。
ドイツ全国対応と書かれていますが、求人の欄に飛ぶとデュッセルドルフとフランクフルトの応募しか掲載されていませんでした。
もちろん、抱えている求人を全て掲載しているわけではないと思いますが、基本的にはこの2都市に強いリクルートだと言えそうです。
ちなみに日系企業系のリクルートですが、代表はドイツ人のようです。その他社員の情報は見当たりませんでした。
お問い合わせ情報はすぐに見つかるので悪くないですが、もう少し体裁を気にしてもいいかなという感想です。
前回紹介したCareer Managementが異質なだけかもしれませんが、ブログやYouTubeなど役立つ情報は発信されていません。
応募してから、自動返答ではないメールか電話で反応あるか
応募メールを送ってから返信が来るまで数時間程度で、比較的早い方でした。
担当者は日本人の方で、メールの書き方は丁寧です。過去最速というわけではなかったですが、ファーストコンタクトの印象はまずまずです。
担当者とスムーズに面談できたか
面談までも比較的スムーズに進みました。
こちらが可能な時間帯を複数掲示し、向こう側がそれに合わせてくれる形です。
実際に日程を設定してから一週間と経たずに面談まで進み、これといった問題は一つも生じませんでした。
担当者は親切だったか
会話の印象はとても親切です。
最初の面談は30分程度で、基本は自分の経歴についての話をしました。
とは言え、履歴書にある内容を反復するわけではなく、過去の転職の理由や今回の転職の理由、どういったポジションを希望するかなどを坦々と話していく流れです。
ただしかなり気になったのは、過去の転職はどのリクルーターを使ったか、現在Adeni以外にどこのリクルーターとやり取りしているかなど、求職者が職を探す上でもリクルーターが仕事を紹介する上でもあまり関係のなさそうな質問を何度もされ、違和感を覚えました。
あくまで憶測ですが他社の情報収集をしている感じです。
9割はキャリアの話をして、最後に5分程度スモールトークをして終わりましたが、根掘り葉掘り情報収集してくるところ以外は好印象でした。
求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか
面談から数週間したら担当者さんから連絡があり、個人的に興味のあるポストでもあったのでさらに詳しい話を聞くため電話をしました。
求められる能力、業務内容、社内の雰囲気、だいたいの給与など、こちらがリクエストしていた情報をしっかりと事前に把握して伝えてくれた点は良かったです。
ただ細かく言うと、提案してくれたポストと僕の職歴が似ていると言われましたが、実際に話を聞くと乖離していたのが残念でした。
また、会話の最後に、ポストと企業情報は絶対にコンフィデンシャルだとかなり強く言われたのですが、その割には他社の情報はガツガツ聞いてきていたので、その点は大きな矛盾を感じました。
紹介案件が書類選考落ち、又は面接落ちの場合でも、不採用連絡など失敗の場合でもちゃんと連絡されたか
結果、やはり職務内容が異なっていたため書類選考落ちでした。そのことについては、リクルーターからはきちんとメールが届きました。
「また求人があればご連絡します」という典型的な内容で、失礼でもなく特別温かいわけでもない空気です。
可もなく不可もなくと言ったところでしょうか。
まとめ
全体的には対応は礼儀正しく、連絡もスムーズです。
ただし、担当者は決して悪い人という訳ではないのでしょうが、他社情報の探りと職務内容に対する理解度が低かったことにより、満足度は低めです。
自分たちの情報は守りながら、平気で応募者に競合についてガツガツ聞き出そうとしてくる姿勢は正直気になりました。
実際にどうかは知りませんが、仕事を取るため、結果のためであれば何でもすると捉えれても仕方ないと思います。
Adeniの総評
応募してから、自動応答ではないメールか電話で反応あるか。
★★★
担当者とスムーズに面談できたか。
★★★
担当者は親切だったか。
★
求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか。
★★★
紹介案件が書類選考落ち、又は面接落ちの場合でも、不採用連絡など失敗の場合でもちゃんと連絡されたか。
★★
[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]担当者は確かに親切でしたが、2つ大きな減点があったため、★は一つにさせてもらいました[/word_balloon]