スウェーデンの大学院に留学した元エリートサラリーマンの体験談

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こんにちは、スウェーデン在住の森本です。移住からすでに3年がたち、昨年スウェーデンの大学院を卒業し、今は現地のコンサル企業で働いています。

森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
今回は、僕が大手保険会社を辞めてスウェーデンに移住した経緯ときっかけ、そして大学院生活の実情についてまとめていきたいと思います。

年収1000万円の生活を捨てた理由は“なんとなく”

僕はもともと、海外とは何の縁もゆかりもない生活を送っていました。大学生のころは部活に勤しんでいてあまり英語など勉強する暇もなく、卒業後は某大手保険会社に就職、20代半ばまで絵にかいたような体育系サラリーマン生活を送っていました。

そんな僕が会社を辞めてスウェーデン移住したのは27歳の時で、同期や上司などからは正気の沙汰じゃないといって止められましたが、割と楽天家の性格の僕はそのまま何とかなるだろうと思って辞めてしまいました。

森本さんは某海上の出身よね?なんで年収も高く、そんな合コンでもモテモテなエリート生活を放棄してヨーロッパ移住したの?
Claudia
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森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
まあ、正直言ってしまえば疲れが出ました。高校、大学とずーっと部活に受験に勤しんで、卒業後はダイレクトに激務の職場に入ってしまって。人生ずっと休む暇がなかったので、ここらで一旦休憩したらどうかな、って。

金融業界の営業は、その知的な印象からは程遠い、絵にかいたような「体育会」の集団です。

22歳で就職後、そのまま現場に送られ、夜は21時まで残業・その後同僚との飲み会や取引先との合コンと、給料も福利厚生も良くそれなりに充実したサラリーマン生活ではありましたが、確かに精神的な疲れは溜まっていたと思います。

確かに、私たち欧州の労働文化に慣れてるものからしたら、日本の「過労死」という言葉が理解できないわ。そんなに働くなら辞めればいいのに。
Claudia
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森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
自分で言うのも難ですけど、やっぱ小さい時からいい高校、いい大学に入って、親や親せきに喜んでもらえるような会社に入ってしまうと、その期待を裏切るのが怖くて、中々辞められないものなんですよ。
日本の儒教文化の影響かしらね、欧米人はもっと個の幸せを尊重するのに対して、アジア人は「集」の幸せを尊重するとよく聞くわ。
Claudia
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森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
まあ、そんなところでしょうね。小さいころからその環境に慣れてしまうと、その見えない鎖を破るのが難しい。もはや自分の中でタブーと化してしまうわけですよ
フロイト的に言うと、超自我の軛というやつね。
Claudia
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そんなわけで、特段理由もなく「ここらでちょいと一休憩」という安易な考えで5年勤めた一流会社を退職したわけです。

スウェーデン移住を目指して

さて、実は仕事を辞めた時点で僕には確固たる留学プランがあったわけではありません。最初は、ワーホリの申し込み期限は30歳までなので、オーストラリアやアメリカでも言って、1年くらい英語の勉強をしてあっちで就職しようと考えました。

なんでアメリカやオーストラリアにワーホリせずに、スウェーデン留学の道を選んだの?
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
いろいろインターネットで情報を調べているうちに、ワーホリしてただ英語を勉強しても現地で就職は難しいな、って結論に至ったんですよ。やっぱり、せっかくいい会社を辞めちゃったんだし、それなりのポジションにつこうと思ったら、ちゃんと計画立てて留学しなくっちゃな、って。
それで、ワーホリの道は諦めて、北欧の名門大学院留学を決意したのね。
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
幸い、5年のサラリーマン生活で貯めたお金が500万円以上ありましたし、生活費の高いスウェーデンだろうとスイスだろうと、2年くらいは暮らせる余裕はありました。イギリスやドイツなんて割とありきたりなので、どうせなら日本人のいなさそうなスウェーデンのエリート集団の中でてっぺん狙ってやろうって思って。

僕がスウェーデンの大学院に申し込もうと思ったのは、北欧の大学の欧州でも指折りのレベルの高さ、上述の通り日本人在住者が少なく、現地企業で割と日本語や日本での仕事経験が優遇されるのではないかと思った点。加えて、北欧風のホワイトな労働文化に憧れた、というのが最たる理由です。

ただし、今まで英語の勉強をしてこなかった僕は、半年ほど受験勉強に費やす羽目になりました。半年でIELTS7.0を取得し、ようやくスウェーデンの大学院の英語プログラムを受験できる資格を得たわけです。

27歳で初めて英語の勉強をしてC1まで達したのね、やるう!
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
気分はもう浪人生でしたね。人生今まで生きてて、友達とかに会っても「あ、今僕無職です」っていうのが辛くて、さっさと合格してしまいたかったです笑

ハードなスウェーデン学生生活の実情

僕が大学院で学んだのは、MBAよりの実践的なビジネスです。今まで日本の仕事文化に慣れていた僕にとって、大学院で学ぶことすべてが新鮮でしたが、その分苦労も多かったです。

どんな点で苦労が多かったのかしら?
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
まず、なんといっても毎学期の期末試験ですね。僕が通っていたのはスウェーデンの中でも割と評判の高い大学院だったのですが、その分試験の難易度もエグかった。
北欧の大学の試験の難しさは、よく耳にするわ。ノイローゼになりそうな難しさのようね
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
加えて、とにかく寒い。冬は寒くて暗くて、何にもする気になりません笑 貯金があったとは言え、そう豪遊できる立場でもないし、自宅にこもって勉強するか、ゲームするかしてましたよ笑

僕の大学院は卒業までに必修科目がいくつかあるのですが、落とすわけにはいかないからとにかく大変でした。夜遅くまで図書館にこもり、夜中の2時~3時まで論文を読みまくっていたこともあります。

日本の部活やサラリーマン時代の激務より、下手したら険しい道のりだったかもしれません。

スウェーデン人の彼女はできたの?
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
在学中に3人付き合いました。今の彼女とは卒業後も続いていて、今付き合って2年たちます
日本の女性と比べて、スウェーデンの女性はどう?
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
良くも悪くも、自立心が強いですね。スウェーデンは男女平等の世界ですが、逆に言うと、女性でも男性並みのスキルが求められる、ということ。女性だから守ってね♡みたいな言い訳はされません。あと、スウェーデン含め、北欧系は特に美人が多いと思います。
あら、そう・・・・・・
Claudia
Claudia

卒業と就活

大学院2年生の終わりごろから、本格的に就活をスタートしました。スウェーデンで仕事の募集を見ると、スウェーデン語必須のところも多いのですが、中には英語のみで申し込めるところもあり、僕は今までの日本の知識を生かせるよう、日本とも取引のある某コンサル大手に申し込みました。

日本の有名企業で5年の経験があって、しかもスウェーデンの一流大学院を出たとなると、就活は割と簡単だったんじゃない?
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
そうもいかないんですよ。日本で経験があるってことは、逆に日本のコンテキストでしか生かせないわけだし。実際に僕の経歴で買われたのは、日本での職歴+スウェーデンの大学院をいい成績で卒業、っていう2点ですね。どちらか1つでも欠けていたら就職は危うかったと思います。
確かに、日本で仕事の経験があっても、その人に英語圏でビジネスできるセンスがあるかどうかは別問題だものね。
Claudia
Claudia
森本(スウェーデン)
森本(スウェーデン)
昔大手に勤めていたおかげで、それなりにビジネスマナーやプロジェクトの進め方も熟知してたし、その辺は助けになったかな、と。あとは、ヨーロッパに残りたいアピールを就活でバンバンしましたよ、もう

就活は簡単でこそなかったですが、現在は上述の通り有名コンサル企業に拾われ、国際市場を舞台に飛び回る楽しい仕事を続けています。

今後は、スウェーデン永住も考える一方で、彼女と一緒にヨーロッパの別の国に移住するのもいい考えかな、と思っています。

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