ドイツで親知らず(水平埋伏型)の手術をした私の体験談と注意点

ドイツ語で親知らずは「Weisheitzahn」ドイツでもありふれた症状です。今回は、私がドイツで水平埋伏した親知らずを抜いた経過と、注意点についてまとめていきます。

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村上

ドイツ在住歴5年の村上です。この度ドイツで初めて親知らずの手術をしてきました。麻酔や術後の説明など、全てドイツ語で理解の難しい部分もあったため、注意点などはこの記事にまとめておきます。ドイツで親知らず手術を考えている人は参考にしてください。

なぜ親知らずを抜くのか

親知らずを抜くには、いくつか理由があります。理由に当てはまらない場合、必ずしも抜く必要がないのが親知らずで、抜くべきか抜かないべきかの判断は歯科医がおこないます。

親知らずを抜く主な理由

  • 親知らずが虫歯になっている
  • 他の歯や神経を圧迫し、痛みや炎症がある
  • 他の歯を圧迫し、歯並びが悪くなる
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村上

私の場合、2番目の「他の歯や神経を圧迫し、痛みや炎症がある」に該当し、割と早めに取り除いておかないといけない状況でした。

ドイツで親知らずを抜くためのステップ

私の場合、歯に違和感を覚えたため、近くの歯医者にかかったことがきっかけでした。最初は虫歯かとおもっていたのですが、どうも親知らずが水平に生え始め、下あごを圧迫しているのが原因とのことです。

早く親知らずを抜かないと、他の歯や歯肉を傷つける、というので、会社には「病欠」扱いで親知らずを抜く手術を入れました。

ドイツの歯医者の中には、虫歯治療専門の歯医者と、口腔手術を行える歯医者とが存在し、私が最初に診断してもらったのは虫歯治療専門の歯医者だったので、そこで親知らず手術をおこなえる医者を紹介してもらう流れでした。

ちなみに、レントゲンを最初の診断の時点でとっておいたので、そのレントゲンが紹介先に口腔手術医師に送付してもらうように依頼しました。そうすることで、わざわざ二度レントゲンを撮る手間をはぶきます。

歯医者の予約はオンラインでもできるところがありますが、痛みが強くなっていたので、なるべく早く手術できる日程を教えてくれ、と電話したら、近々で予約を入れてもらうことができました。

当日の流れ

個人情報・アンケートの記載

病院に着くと、個人情報や病歴の記載を行います。また、この際に健康保険証を提示、基本的には健康保険でカバーされ、無料で手術が行えます。

アンケート自体は、かなり長いアンケートになるので、ドイツ語に自信がない場合、辞書などを持参したり、早めに病院に行って分からない項目を確認するなど必要かもしれません。

また、後述の通り、アンケート記載後に再度医師から親知らずに関する注意点、当日の流れなどに関する説明があります。

  • 重要な既往症・持病はあるか
  • 麻酔などにアレルギーはあるか
  • 妊娠中ではないか
  • 血が止まりにくい、などの傾向はあるか
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村上

アンケートのこの辺の部分は、手術に直接関係してくるので、特に注意しておきたいところですね。

医師からの説明

アンケート記載後、今度は医師による口頭説明がおこなわれます。

まず、手術後の注意点についての説明。

  • 手術自体は20分~40分程度
  • しばらく頬が腫れる
  • 今日は車を運転してはいけない
  • しばらく運動は控える

続いて、親知らずそのものに関する説明。こちらは、説明責任があるようで、説明を受けた後、「ちゃんとこの説明を理解した旨」をサインさせられました。

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村上

運動は無理だけど、3日もしたらパーティにでかけてもいいわよ、と言われました。こんな頬がハムスターみたいに腫れた状態でパーティにでかけても全く楽しくない気が・・

  • なぜ自分のケースで親知らずを抜く必要があるのか
  • 親知らずを抜くリスク(顎の神経を傷つける可能性あり、等)

これらの説明を終え、サインを行うと、口腔内に局部麻酔を打ち、しばらく放置されます。完全に麻酔が聞いてきて、唇の感覚がなくなったら、手術開始です。

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村上

また、割とハードな手術になるため、手術の最中に眠くなる注射を別途打つこともできるがどうするか、と最後に聞かれました。これでもかというくらい麻酔押しをしてきますね

手術の開始

大きな診察台に寝かされて、ハードロックな音楽を背景に、手術がスタートしました。手術が始まると同時に、女医さんがアシスタントに向かって「〇〇の器具がないじゃない!」と怒鳴っているのが聞こえ、早速不安になりました。

基本的に進行は日本の親知らず手術と同様で、横向きに生えている場合、歯肉を切開し、ガリガリ親知らずを削り、粉々にして抜き、抜歯をして終了です。

手術中に痛かったら、痛い仕草をすると追加で麻酔を打ってくれます。私の場合、終了までに2回追加麻酔をうち、口中びりびりになりながら手術を終えました。

手術後

手術が完了すると、医師からはいくつか貰えるものがあります。

  • 処方箋(痛み止め、抗生物質など)
  • Arbeitsunfähigkeitsbescheinigung (病気などが原因で会社を休む場合必要)

また、一週間後に抜歯をする必要があるため、その場で次の週の予約を入れておくと便利です。

手術が終わったら、手術箇所にガーゼをあてられ、1時間はそのままにするように言われます。これで、ドイツ親知らず手術の流れは一通り終了です。

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村上

事前説明の通り、ちゃんと術後4~5日は頬が腫れてヒリヒリしました。日本でやってもドイツでやっても変わりませんが、医療費無料な分、ドイツで4本全部済ませてしまう人もいますね