【ドイツ転職】日系企業に対する転職エージェントを大評価:JAC Recruitment編

今回は大人気のドイツ転職エージェント評価シリーズです。評価対象となる転職エージェントはJAC Recruitmentです。
ドイツには、日系企業とのコネクションをPRする人材紹介会社が複数ありますが、その中でも前評判は決して悪くない会社でした。
ですが、一般的にネットで見つける評判や口コミはどうしても部分的だったり一方的、もしくは比較が不十分です。

というわけで悠々ユーロでは、これまでに評価したPSEJapan ManagementCareer ConnectionsCareer ManagementAdeniFischerと自分の経験をもとになりますが、公平に比較してJACを徹底評価します。

[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]あくまで一個人の体験に基づく評価だという点は予めご了承ください。
とは言え、読者にとって大事な将来を決める記事にもなりえますので、責任感を持ってフェアな執筆に努めています。[/word_balloon]

転職エージェントを徹底評価!JAC編

繰り返しになりますが、ネットに溢れるソースが不明な評判や口コミと一線を画すため、各エージェントを評価するにあたり明確な基準値を設けています。
つまり、より公平で役立つ評価をお届けるすることが目的です。過去の評価記事と同様に以下の項目で評価していきます。

  1. 応募してから、自動応答ではないメールか電話で反応あるか。
  2. 担当者とスムーズに面談できたか。
  3. 担当者は親切だったか。
  4. 求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか。
  5. 紹介案件が書類選考落ち、又は面接落ちの場合でも、不採用連絡など失敗の場合でもちゃんと連絡されたか。

なお、これらの評価基準についてより具体的に知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

JAC Recruitment

ホームページはスタイリッシュで分かりやすく、ドイツの人材紹介会社の中ではトップクラスという印象です。
ドイツだけでなくアジアにも多くの拠点があるようで大規模な展開をしています。世界中に拠点があるからといってドイツで強いという訳ではないですが、しっかりとした人が勤務されているという匂いは漂ってきました。

また、Career Management同様にブログ記事で情報を発信しています。
残念ながらコンテンツの数は圧倒的に少なく、記事の内容も「ドイツの教育制度」についてなど、ドイツでの求職者がターゲットだとしたら完全に的外れな内容で、誰をターゲットにしているのか不思議でした。
応募者よりも企業側に向いているようで、応募者のケアの優先順位は低いのかなと言う印象があり、この点ややマイナス評価になるところです。

YouTubeチャンネルもありましたが、あくまで全エリア共通のものか他のオフィスのもので、ドイツの転職に役立つ情報はなく、プラスポイントとは言えないでしょう。

YouTube動画を全て網羅して確認したわけではないですが、確認した限りではドイツオフィスに関しての情報が見つけられなかったので、ドイツオフィスはあまり情報を公開しないポリシーか、そもそも応募者が少ないかもしれません。

この記事はドイツのリクルートエージェントの評価についてですが、リンクを貼ってもこのドイツオフィスに関しての参考にならないので、動画の紹介はしないで進もうと思います。

応募してから、自動返答ではないメールか電話で反応あるか

担当者からの返信は非常に早く、好印象でした。最速ではありませんでしたが、送ってから半日ほどで返信が来たので十分の早さだと言えます。

担当者とスムーズに面談できたか

面談も非常にスムーズに行えたので、一切ストレスは感じませんでした。
日中はこちらが仕事をしていることを想定し、18時以降も提案してもらえたり、タイムスロットを掲示してくれたので、問題なく面談日と時間を設定できました。

担当者は親切だったか

そして最も重要と言っても過言ではない担当者の対応ですが、この点も良かったです。Adeni社のように躊躇なく競合他社の情報を集めようという執拗な詮索はなく、僕のキャリアを親身に考えてくれているような発言が端々に見られました。

また、過去のPSEの担当者との面談時は、相手側の遅刻や事前に送付していた履歴書の内容を一から説明させられるなどしましたが、JACはそのようなことはありませんでした。キャリアマネジメントもそうでしたが、リクルーターとしてだけではなく人としても誠実な方々だというのが会話の節々から伝わってきます。

具体例を挙げると、求職者が現在すぐに転職すべきでなければ焦って転職させないという指導もありました。
これは転職エージェントが自社の利益追求よりも求職者の将来を考えているということです。この点も例えば、求職者優先ではなく企業優先と返信メールに書いてきたFischerとは真逆のポイントです。
しかし親切だったところではありますが、その分情報があまりでてこない分があるのかなという部分もありました。これは次の評価部分で説明します。

求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか

現在は求人がないということで一つもポジションを紹介されていないため、情報開示もされていません。ですのでここは採点基準外となります。
ただし、面談のときにパンデミックの影響もあり求人は少ないと、担当者の方が明言していました。

ただ他の転職エージェントでは実際に複数ポジションを紹介されているので、可能性としては、①JACがあまりポジションを抱えていない(他社より案件が少ない?)、②希望したポジションが現時点でない、この2通りとなります。
こちらが希望している内容はどの転職エージェントでも同じことを伝えていますし、変わった職種というわけでもなく一般的なポジションですので、前者ではないかと睨んでいます。
つまり応募者に今すぐの転職をオススメしなかったのは、単純に自分たちが紹介できるポストが少ないからではないかという疑念も抱きました。

ウェブサイトを見るとJAC Recruitmentはイギリスとドイツにオフィスがありヨーロッパ全体のカバーをしている反面、ドイツオフィスはDüsseldorfのみなので、ドイツ一国で見るとオフィスが複数あったCareer Managementより提示、開示してもらえる情報や案件が少なるかもしれません。

まとめ

ウェブサイトは、ブログ記事の方向性は謎ですが使い勝手がよかったです。担当者の方はプロフェッショナルという印象で、好感度が高いです。

ただし、状況証拠的に求人を抱えている数が少ない可能性が高く、求職者のためと言いつつも、結局は自分たちの都合でこちらの応募のタイミングをコントロールしている感が否めないのも気になりました。
案件を紹介できた他社もある反面、JAC Recruitmentではされなかったので良し悪しあり、全体的に頼りないというところです。

JAC Recruitmentの総評

1. 応募してから、自動応答ではないメールか電話で反応あるか。
★★★

2. 担当者とスムーズに面談できたか。
★★★★

3. 担当者は親切だったか。
★★

4. 求人紹介される場合に、どれくらい情報開示されたか。
採点基準外

5. 紹介案件が書類選考落ち、又は面接落ちの場合でも、不採用連絡など失敗の場合でもちゃんと連絡されたか。
採点基準外

[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]担当者は良かったでしたが、面談しても応募者が欲しい情報があまり共有されない(できない)のが残念なポイントです。幾つかの転職エージェントと面談した感想として、状況がいい時でも悪い時でも情報を共有してくれるエージェントと、してくれない(できない)エージェントで差ができるなと感じました。[/word_balloon]