知られざる東欧の穴場!日本人がチェコで就職するメリットを紹介します

LubosHouska / Pixabay

チェコで働くメリット、と銘打ちましたが、厳密には「プラハで働くメリット」です。

日本でも、屋久島で働くのと銀座で働くのとでは全く環境が異なるように、チェコも、首都プラハとその他の地域とでは、かなり労働環境に差がありますので、今回の記事で歌っている「チェコで働くメリット」は、そのまま「プラハで働くメリット」と置き換えて読んでいただけるとありがたいです。

井上(チェコ)
井上(チェコ)
チェコ在住歴4年、日本にいたころはフリーターだった井上です。今はプラハのフランス企業で頑張って働いています。今回は、日本人にあまり知られていませんが、日本人がチェコで就職する魅力を余すところなくお伝えします!

チェコの労働環境

チェコは、地理的も政治的にも面白い立ち位置にあり、ある人は東欧、と括り、ある人は西欧、ある人は中欧、と要するにどこに属するのか評価の一定しない国の一つです。

民族的には、多くドイツや神聖ローマ帝国時代の系譜を引き継いでいますので、西欧よりなのですが、政治的には、旧ソ連の影響下にあったことから、東欧に分類されることもあります。

チェコの労働環境も、その東欧と西欧の境目の異名に相応しく、なんとも絶妙なハーモニーを醸しています。

そんなチェコで働く魅力を、以下、いくつかピックアップしましたので、参考にしていただければ幸いです。

チェコの人に「東欧」って言うと怒るのよね。西欧である根拠は「プラハ」は「ウィーン」よりも西にあるから、だとか・・
Anastasia
Anastasia
井上(チェコ)
井上(チェコ)
まあ、政治や経済など東欧的なところもあれば、西欧的なところもあり、ちょっと複雑な立ち位置ですよね、歴史的にも。

ライバルが少ない

まず、これは私が今の企業に採用された理由の一つかもしれませんが、チェコには、韓国語や中国語を話せる人は多いものの、日本語話者人口が非常に少ないです。

チェコは、東欧と西欧の中心に位置する絶妙なロケーションです。

西欧のほうに行ってしまうと、日本語話者なんてワーホリ人材など、結構出回っているのですが、チェコ以東ですと、ビジネスで日本語を使いこなせる人材ってそう多くありません。

ただ、需要面を見てみると、チェコ以東では、日本やアジア地域にサービスや物を輸出するほどの技術を持った国や企業が少ないのでそこまで日本語人材は必要とされていません。

チェコは、日本や他のアジア地域を担当できる人材を探している状態ながら、日本人人材が足りていない、という、日本人である我々にとって、一種の就活空白地帯、穴場なのです。

私は、会社を見回しても唯一の日本人、アジア人ですので、大体不可能な人材として、多少パフォーマンスが悪くても、そう簡単に首を切られることがありません(怒られることはよくありますが)。

というわけで、あまり人には教えたくなかったのですが、チェコは日本人が就職するには絶妙なポジションにある、ということが一つのメリットとして挙げられます。

井上(チェコ)
井上(チェコ)
ちなみに、チェコで最大のアジア人コミュニティはベトナム人。ベトナム戦争時代に難民となってチェコに押し寄せ、そのまま定住しました。
他にも、中国人や韓国人の留学生はものすごく多いわね。日本人の知り合いはほとんどいないけど、やはり国民性かしら。
Anastasia
Anastasia

英語しかできなくても雇ってもらえる

フランスにあるフランス企業で働くとすると、社内公用語は大抵フランス語です。ドイツのドイツ企業であれば、ドイツ語。これは、母国語話者が多いのと、それらの言語で社内の文書などがすでにフォーマット化されてしまっているので、わざわざ英語や多言語に切り替えるメリットが少ないのです。

たいして、チェコでは、チェコ人も、チェコ政府も、チェコ語がマイナー言語であることを知っているため、チェコ語を知らない人にも、大学や就職先など、英語さえ話せれば門戸を広げてくれるような形です。

これも、東欧と西欧の間に位置する、チェコならではの特徴なのですが、チェコ以西にいくと、母国語パワー(フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語)が強すぎて、社内公用語は現地語です。

チェコ以東にいくと、今度は現地人の英語能力が足りず、やはりビジネス言語は現地語に頼られるところが多いです。

チェコでは、お年寄りや公務員の年輩などは、英語が話せないのですが、ビジネスに携わるような人間であれば、大抵流暢な英語を話すため、英語しかしらなくてもチャンスが生まれてきます

井上(チェコ)
井上(チェコ)
ドイツやフランスでは、ドイツ語必須、フランス語必須、という企業が多い中、プラハでは割と「英語のみ可」という求人を見つけやすいです。
プラハには外資(ドイツ、フランス系)企業が多いから、そういった企業はプラハのExpatriateを多く雇って、社内公用語も英語だわ。
Anastasia
Anastasia
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インターナショナルな雰囲気

ドイツやフランスに行くと、その国のカルチャーが強力で、例えばドイツ企業のオフィスであれば「ザ・ドイツ人」みたいな堅苦しい人がわんさかいます。

チェコ(厳密には、田舎部を除くプラハですが)では、欧米企業が数多く進出しており、東欧と西欧の文化の交差点、ということもあり、絶妙なバランスで国際化がなされています。

旧共産圏の名残で、カザフスタンやウクライナなどの人材が多く職を求めてチェコに流れてくる一方、お隣のドイツやオーストリアからも企業や人材が流れてきています。

ですので、同じExpatriate同士、国際的な友達を作るのには適した環境で、公私ともに、多くの国籍の人たちと接する機会に恵まれます

私もウクライナからチェコに移住したけど、たしかにプラハの人はみなインターナショナルな雰囲気で、友達作るのもそんなに難しくないわね。
Anastasia
Anastasia
井上(チェコ)
井上(チェコ)
僕みたいに人とコミュニケーションするのが苦手でも、割と向こうから「仲良くなろう」みたいにぐいぐい来てくれる雰囲気は非常にありがたい!ちなみに、下の写真は職場の人たちとのピクニックの風景です
夏の仕事終わり

通勤に便利

プラハ市内の交通は、欧州随一の利便性を誇ります。24時間運行するトラムやナイトバス、中心から町の外れまで、プラハ市を突き抜ける便利な3つの地下鉄ライン、と、プラハ市内にオフィスを構える企業で働くのであれば、どこであっても、簡単に通勤できてしまうのがプラハ市の魅力です。

また、定期券も安く、1ヶ月3000円程度ですべての地下鉄、バスに乗り放題のチケットが購入できてしまいます。時間的な縛りもなく、いつでも使えるため、仕事ではもちろん、プライベートでも使えてしまいます。

地下鉄の定期券

まとめ

さて、最後にまとめです。以前、ドイツに住む村上君が、ドイツ企業の魅力をまとめてくれましたが、どっぷり西欧のドイツとは異なり、チェコの場合、もう少し東欧と西欧の入り混じった、微妙にのどかな、でもインターナショナルな環境での仕事が行えます。

給与水準などを比較すると、ドイツにやはり劣りますが、現地の物価や、通勤の利便性、家賃の安さなどを鑑みるに、そこまで生活のクオリティに違いがあるかといわれると、あまりないように思えます。

今でこそ、チェコという市場では、世界的に有名な企業、というのは耳にすることはありませんが、逆に、発展途上の今だからこそ、新しく日本に市場を求める新興企業であったり、国際化を求める企業にとって、我々のようなステータスが求められる頻度も高いように思えます。