LinkedInはアメリカのカリフォルニアに本社を持つSNS型転職サイトで、従業員数20000人を誇る、SNS型の転職サイトでは世界最強です。ドイツではXingなども有名ではありますが、国際的な知名度や各国の求人案件へのアクセスといった意味ではLinkedInに軍配が上がるでしょう。
今回は、僕がLinkedInを活用してドイツでオファーを得た件について体験談を交えながら解説していきたいと思います。
[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ちなみに、僕の場合オファーを貰った時点で辞退したため、最終的な就職には結び付きませんでしたが、一応これを「成功例」とみなして解説します[/word_balloon]
LinkedInとは何か
ものすごくざっくりとかみ砕くと、FacebookのようなSNSのビジネス特化型といった形です。全世界でのユーザーは7億人と、まさに超巨大ツール。求人(する、される)のに加え、企業間のやりとりや、営業ツールとしても使えるので、ドイツではXingと並んでビジネスユーザーの使用率が高いプラットフォームです。
[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]ドイツ、オーストリア、スイスのいわゆるDachエリアでは、ドイツ発のXingの利用者が1900万人で、リンクドインの使用者は1500万人(参照Topdog)。他の国ではリンクドインのシェアが圧倒的だけれども、ドイツではXingが優勢[/word_balloon]
フェイスブックと同じく日々の投稿もできますし、自分のプロフィールをキャリア特化(職歴、学歴など)で埋めることができるので、人事採用者の目にとまりやすくもできます。有料版にすれば知らない人にも連絡ができるようになりますが、就職目的では有料版はマストではなく、基本的には無料版で事足りるでしょう。
また、リンクドイン内でオンライン学習(ビジネス向き)やセミナーなどもおこなえるようになっており、単なるSNSプラットフォームに留まらない、様々なビジネスの発展の可能性を占めています。
LinkedInを利用したドイツ就活
具体的にLinkedInを活用したドイツ就活について紹介したいと思います。前提条件としては「ドイツ在住」(あるいは、少なくともヨーロッパ在住)であることが挙げられます。日本在住のまま求人に応募しても、企業側は中々真剣に取り合ってくれないので、時間の無駄となります。日本から応募する場合、リクルーターを活用したほうが良いでしょう。
ドイツのリクルーター制度に関しては以下の記事を参照してください。
[blogcard url=”https://uueuro.com/recruiter-ranking/”]
求人応募をこちらからおこなう
XingやIndeedと同様、LinkedIn上でフィルターを書ければ、ドイツ各都市、各応募条件での求人案件を探すことができます。後述する「人事担当者・リクルーターからのコンタクトを待つ」と比較すると、自分から積極的に企業に応募できるので、なんとなく就活している実感がわきますね。
やり方は簡単で、リンクドイン上の「求人」の項目から条件を設定してフィルターにかけるだけです。今回は日本人求人の割合が多い「Export」で検索をかけました。他にも「Japanese」などで検索をかけると、日本人人材を募集している会社を探すことができます(が、あまりありません・・)
「簡単応募」というアイコンがついている会社に関しては文字通りCVだけで簡単に応募できるのでささっと申し込みが終わるのですが、その分応募者の数も多いようで、企業からの返信率は多くありません。逆に、カバーレターなどが必要で応募が面倒な企業は個人的には返信率や面接に進める割合が高い印象ですね。
人事担当者・リクルーターからのコンタクトを待つ
もう一つのやり方は、転職シグナルをONにしておいて、人事担当者やリクルーターからのコンタクトを待つやり方です。ドイツ語・英語にある程度の知識があり、かつヨーロッパでの就職経験が長いと、放っておいても割といろんな方面から声がかかるようになります。
私の場合、ドイツに滞在して5年で3回程度声がかかりました、内訳としては
- ドイツのリクルーター×2社
- 人事担当者×1社
といった形です。
リクルーターの案件は、日本語を必要とするドイツ企業の案件と、ドイツ語を必要とする日本企業の案件で、前者は従業員10人規模のぱっと見でブラックとわかる企業、後者は従業員30人くらいはいて仕事内容は悪くなかったのですが、自分の町から遠かったのと今いる企業よりも給与が低かったのでオファーを受けませんでした。
人事担当者から来た案件は、田舎の小さなドイツ企業で、やはり日本語を必要とする、というもの。こちらも規模が小さかったのと、今いる会社を蹴ってまで受けたいオファーではないかったので、お断りしました。
このことから、LinkedIn上で自分のスキルやプロフィールとして「ドイツ語」「ドイツ在住」を書いておけばドイツに進出している日系企業やリクルーターから、「日本語」「ドイツ在住」を書いて置けば日本企業と交渉したいドイツ企業から、声がかかるようになるという訳です。
5年間ドイツにいて3回しか声がかからないので、確率としてはそこまで多いわけではないようですが、興味のある人は転職シグナルをONにしておけば、忘れたころに声がかかるかも知れません。