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前回チェコ留学のための大学受験の方法の記事にて学生ビザのことを少し触れました。
折角なので改めて自分の経験も合わせて学生ビザの取得について少し詳しく書いていきたいと思います。
このブログには現在チェコとドイツ関連の記事があり、既にドイツの大学院の申し込み方法についての記事があります。 折角なのでチェコ側でも同じ記事を作り、ドイツとチェコの比較の一助になればと思います。 よろしければドイツの記事 …
学生ビザ申請方法は2通り:日本VSヨーロッパ(第三国)
タイトルの通り学生ビザは日本からだけではなく日本以外ヨーロッパから申し込むことができます。
しかし一点注意しなければいけないのはチェコからは申請ができないことです。
正確に言うとチェコ以外の国(第三国)から学生ビザを申し込む形になります。
私は手続きの時間が無くウィーンで手続きを行いました。
恐らく私みたいに時間が無いという人も出てくるので参考になればと思いますが、先に結論を言っておくと、時間があるなら日本から手続きをしましょう。
ビザの申請は第三国からでも申請はできますが余計な手間がかかります。
大きな理由としてビザは申請した場所(国)からもらうことになるので、日本で申請した場合は日本のチェコ大使館から、ウィーンから申請した場合はウィーンのチェコ大使館からになります。
つまり最低2回チェコ大使館に行かなければならないので申請する国によっては交通費と宿泊費が経済的な負担になります。
そして申請してから許可が出るまで2~3ヶ月かかりますので、申請はできるだけ時間に余裕を持って行ってください。
必要書類
これはチェコ大使館のウェブサイトから最新の情報を確認しましょう。
2019年3月現在はこちらになっています。
ちょっと長いですが大事な情報ですので全て引用しておきます。
Ⅱ.就学ビザの申請書類
1.ビザ申請用紙 1通
申請用紙は、東京の大使館で受け取ることができるほか、 こちらからダウンロードも出来ます。長期滞在許可申請書(緑色の申請書)を提出する場合は、ビザ申請用紙への記入は任意です。
2.カラー写真2枚( 3.5cm×4.5cm縦長。首から上・顔のアップ<パスポート写真と同様>。背景は薄い色。)
このうち1枚は、申請用紙第1頁左上の枠内に貼付
3.パスポート+パスポートのデータ面(氏名・写真・署名が掲載されている頁)のコピー1部
パスポートの有効残存期間は、チェコ出国予定日から数えて90日以上必要です。例えば、 2015年2月28日まで滞在希望の場合、パスポートは 2015年6月以降まで有効でなくてはなりません。
4.滞在の目的を証明する書類
就学ビザの場合、 受入先の学校の入学証明書などが、これにあたります。原本をご提出ください。また、チェコ語で出されたものを用意してください。学校が英語の証明書のみを送ってくることがありますが、ビザ申請にはあくまでチェコ語のものが必要ですので、注意してください。
5.十分な生活費があることを証明する書類と、そのチェコ語訳(翻訳認証済みのもの)
銀行・郵便局の 預金残高証明書がこれにあたります。申請者本人名義(親などは不可)で、英文のものを用意してください。滞在期間によって必要な残高は異なります。半年の場合 55,000コルナ相当額(約30万円)、1年の場合 81,500コルナ相当額(約50万円) 以上の残額が必要です(上記の金額は為替の変動を考慮した多めの額です。また、18歳未満は半額となります。 )。残高証明書のチェコ語訳を翻訳会社などで行ってください。残高証明書(原本)とそのチェコ語訳を大使館で翻訳認証いたしますので、ビザ申請時に依頼してください。
6.クレジットカード(提示のみ、表面のコピーを用意のこと)
VISA、マスター、アメリカンエクスプレスなど、国際的に通用するカードを提示してください。申請者本人の名義であれば、家族カード等でも可能です。
7.住居が確保されていることの証明書
学校当局が出した入寮証明書の原本(公証不要)・契約書の原本(smlouva=公証不要)、民間アパート等の賃貸契約書の原本(公証不要)がこれにあたります。また、 ここからダウンロードできるフォームを使うこともできます。ただ、この場合も、住居の所有者の署名を公証人に公証してもらう必要があります。不動産証明が添付されていれば、なお良いです。所有者の署名は、又貸しなどではなく、住居の真の所有者のデータとサインが必要です。学校が宿舎を提供する場合は、学校からチェコの外務省を通して当大使館に住居証明が直接電子データで届く場合がありますので、学校側によく確認してください。この電子データでの住居証明を利用する場合は、事前に領事部へご確認ください。
8. 海外旅行傷害保険の保険証券。
この証券はビザの受領時までに用意できればよいです。詳細はこのページの末尾にある補遺2「保険の証券について」を参照してください。
9.日本における無犯罪証明書
警視庁、各県警本部で発行された「犯罪歴が認められない」という証明書(通常、住民票のある都道府県の警察本部で取得)とそのチェコ語訳。日本以外の国籍をお持ちの場合、また、過去3年の間に第三国に6ヶ月以上滞在した場合は、その国の無犯罪証明も必要になります。日本の無犯罪証明書には、アポスティーユ認証を付けてください(日本の場合、外務省証明班で取得)。但し、このチェコ語訳は、当大使館で行ないます(手数料要)。ビザ申請時に依頼してください。出生国あるいは第三国の無犯罪証明にもチェコ語の公式翻訳およびアポスティーユ認証(あるいは公印確認+領事認証)が必要です。この訳および認証の手配の仕方については、当大使館まで個別にご相談ください。
注意!:日本の無犯罪証明書に、日本国外務省のアポスティーユ認証を付けないで申請に来られる方が多くいらっしゃいます。必ず事前に日本国外務省証明班でアポスティーユ認証を取得してください。これがないと、申請を受け付けることはできません。*チェコ語になっていない書類のチェコ語訳については、当HP上の「翻訳関係」のページをご覧ください。
チェコ共和国大使館:長期ビザについて
もちろん全て必要なので大事ですが、物理的に日本にいないと取るのに時間がかかる書類が9の無犯罪証明になります。
これはチェコの日本大使館からも取得できますがその場合は何週間も時間がかかるので日本にいる間に必ず取得しましょう。
それ以外は日本にいなくても集めることができます。
また申請用紙はチェコ大使館に行く前にできる限り埋めておきましょう。
わからない箇所は空けておきましょう。
申請時に窓口で聞けば教えてもらえます。
また残高証明ですが、第三国から申請するのであればチェコから取得することができます。
大学から在籍してる旨の証明書を出してもらい、それとパスポートをチェコの銀行に持っていくと口座を開設できます。
あとはそこに必要分のお金を預ければオッケーです。
チェコの銀行は残高証明をチェコ語ですぐに出してくれますのでスムーズにできます。
特に正規留学の場合、ビザの更新時に毎回残高証明が求められるのでチェコの銀行口座は必要になってきます。
日本からの申請
2019年2月よりビザの申請には大使館にメールして事前予約することが必要になりました。
こちらも大切な情報ですので引用しておきます。
2019年2月1日より、駐日チェコ共和国大使館におけるビザ申請予約方法が変わります。ビザ申請予約専用のメールボックス[visa_tokyo@mzv.cz]が新設され、すべてのビザ申請は、短期ビザ(90日以内の滞在)、長期ビザ(91日以上の滞在) 共にメールでの受付のみとなります。
駐日チェコ共和国大使館では領事部窓口開館時間(月・水・金の10:00-12:00)にビザ申請を受付けます。ビザ申請の受付は、前述のメールによる予約システムを介して事前に予約された予約日に基づくもので、事前予約なしの申請は受付けられません。
[ ビザ申請予約の手順 ]
手順1)
申請者は、下記1-7(順番遵守)を明記の上、ビザ申請予約専用メールアドレスvisa_tokyo@mzv.cz宛てにメールでお申し込み下さい:
1. 氏名
2. 生年月日
3. 国籍(日本国籍以外の国籍を有する申請者は、日本における滞在資格の提示が必須 – 在留カードのスキャンデータの添付。在留カードがない場合は、日本滞在の理由を明記ください。)
4. 連絡先 – 電話番号、メールアドレス
5. 申請するビザの種類 – 短期ビザ(90日以内の滞在)、或いは長期ビザ (91日以上の滞在)
– 長期ビザ、長期滞在許可、就労カードなど種類がおわかりの場合は明記ください。
6. 滞在目的 – 滞在目的を証明する書類のスキャンデータの添付
・短期滞在の場合:例)旅程表、学会/出張先企業からの招待状、チェコ警察発行の招待状
・長期滞在の場合:例)入学許可証(就学)、労働許可証 或いは空き番号(就労)、商業登記簿の写し(企業代表者)、旅程(ワーキングホリデー)等
7. 希望申請日 (日本とチェコの祝日を除く月・水・金から選択。受付順に申請予約日を決定するため、ご希望に添えない場合がございます。ご了承ください。入学許可証の原本到着などを待たれている場合、具体的に何月何日以降希望などと明記ください。)
手順2)
上記手順1で申請者が送ったメールの受領確認メールが自動的に返送されます。
手順3)
上記手順1の内容がすべて揃った状態で受領された場合のみ、次の手順として、駐日チェコ共和国大使館でのビザ申請予約日を確定するメールが返送されます。
この確定した予約日を変更することはできません。やむを得ない事情で予約日を変更されたい場合は、まず予約日のキャンセルをメールで連絡の上、再びはじめから申請予約の手順に従って予約を行ってください。
チェコ共和国大使館:!! 重要 !! ビザ申請予約方法変更のお知らせ
ちなみに私はチェコ大使館にメールしても返事がもらえず電話をしたところ「メールしてください。」と言われました。
メールしても返事がもらえなかったと伝えると「埋もれてました。」と言われました。
こんな感じで丁寧な対応をしてもらえないこともありますので返事がもらえない場合は再送するか電話をしましょう。
そして予約できた場合は必ず予約時間より早くつくようにしておいてください。
チェコ大使館が12時までだったので11時50分ごろに行ったら、既に入口がしまっておりインターホンを押して手続きをしたいと伝えたところ:
大使館「本館は12時までとなっております。」
私「まだ12時になっていませんが入れないでしょうか?」
大使館「・・・本日は申請者が多く忙しいので無理です。」
という悲しいパターンもありました。
他にも1週間でできると言われた翻訳の手続きも3週間ぐらい時間がかかったりと、色々あって正直ストレスの溜まる経験をしました。
ただこういうトラブルは日本のチェコ大使館だろうと第三国のチェコ大使館だろうと起きる可能性があるので、なんにせよ時間に余裕を持って申請してください。
そして航空券ですが、これはビザが出るまで予約はしないほうがいいです。
できるだけ早く予約したいところですが、いつビザが出るかわからないですし、何かの不備で手続きが長引いたりといったこともあります。
お金の負担はかかってしまいますが待ちましょう。
第三国からの申請
申請者によっては色々な事情で早い段階でビザの申請ができなかったりという人も出てきます。
そこで裏技的なのが第三国からの申請です。
どこの国からでも事前に予約が必要になります。
日本から申請してる時間がないとわかった時点でどんどんメールなり電話なりしましょう。
上でも書きましたがチェコからは申請できないので、チェコ以外からの国に申請という形になりますが、その上で地理的に応募しやすいのが隣国であるベルリン(ドイツ)、ウィーン(オーストリア)、ブラチスラバ(スロバキア)、そしてワルシャワ(ポーランド)になります。
この国ならバスや電車で行けますので費用的にも時間的にも比較的簡単にいくことができます。
しかし最近は隣国からの申請も増えてて予約ができないという話も聞いています。
その場合はさらに遠い国のチェコ大使館に予約しなければいけなくなってしまいます。
実際私の友人はベルギーから申請していました。
こちらに地域ごとのチェコ大使館のリスト(英語)がありますので、隣国でもすぐに予約が取れない場合は参照してください。
第三国から申請する際の注意点
第三国からの申請の場合でも、基本的に必要書類は同じですが念の為必要書類についても大使館に確認をしてください。
しかし大きな注意点はビザを待っている間にチェコやその他シェンゲン内に90日が経ってしまうとチェコ(シェンゲン内)から出なければいけないことです。
その際シェンゲン内からビザを申請した場合、ビザを受け取るために最低でも1日はシェンゲン内に戻ってこなければいけないので必ず数日分残してシェンゲン外(近場だとイギリスやウクライナ、セルビアなど)で待たなければいけません。
ちなみに私が申請できたのはチェコに入国してから約1ヶ月後にウィーンからでした。
ビザが出たのは私の90日が切れる後だったために、2週間ほどセルビアに滞在していました。
追加で言いますと、10月初めにチェコに入国した場合90日の免除期間は大体12月末辺りまでになります。
秋・冬学期はクリスマス前から1月上旬まで冬休みになり、その後試験が始まります。
なので12月下旬から講義が無いのでチェコ(シェンゲン内)にいる必要がない反面、一月上旬までにビザが取れないと試験期間にチェコに戻れず問題になります。
なのでチェコに到着後できるだけ早く第三国からビザ申請の予約をしてください。
待ってる間の大学の対応
昔大学に話を聞いたところ、入学が認められてもビザの問題で入学を諦める人が毎年何人もいるそうです。
とはいえ大学も学生は欲しいので、学期が始まってもある程度は待ってくれたりします。
私が行ったところは私立大学(要はもっと学生とお金が欲しい)だったというのもあり、かなり待っていてくれました。
一番遅くに来た学生はインドからで、その学生は学期が始まって1ヶ月以上経ってから入学しました。
またビザ申請のためにウィーンに行かなければいけないと教授に伝えたところ一切お咎めなしで講義を休むことができました。
この辺りの対応は大学によって変わってきますが、学校側はこの事情を理解しているのでわかった時点で大学と相談すれば、ある程度は待ってもらえる可能性があります。
まとめ
ビザの手続きは面倒臭く、待ってる間はストレスになります。
できるだけ早くから留学のための準備をしてください。
書類によっては1週間ぐらい時間がかかるのもあるので注意が必要です。
日本から申請できるのであれば日本から。
時間が無いと判断したら分かった時点ですぐに第三国のチェコ大使館にコピペでいいので予約が取れるか確認していってください。
そして学期が始まるまでにビザが手に入らなくても諦めず、大学と相談してみてください。