過去の記事で、私はなぜチェコの大学に通ったかを少し書きましたが、正直私は他の人にも海外の大学をオススメします。
大学の話をしていく上で、今回はなぜ他の人にも海外の大学をオススメするのかを実体験を元に少しお話ししたいと思います。

海外の大学をオススメする理由
恐らく99%の日本人は交換留学は一瞬頭によぎっても、海外の大学に入学してそこを卒業しようなんて考えないでしょう。そして海外留学なんて一言で言っても世界はめちゃくちゃ広いです。
めちゃくちゃ頭の良い人は私のブログなんか読まなくても、東大に受かってもハーバードの方が良いからと言う理由でアメリカに留学にいくでしょう。
そうじゃなくても普通に頭のいい人は現役で国立大学に受かって就活までスムーズに行く人も多いでしょう。
私がこれからお話しするのはそんな人が対象でなく、受験に失敗した人、浪人している人、既に年齢が他の大学生よりも上になってしまい生きづらい人や、過去の私の様にフリーターとか閉塞感を感じている人に読んでもらえたら嬉しいです。

学歴ロンダリングができる
敢えてこの言葉を使っていますが、これは何もネガティブな意味はありません。
自己紹介でも少し触れていますが、私は日本の大学にも2学期ほど行っていました。
所謂Fラン大学に入るか入らないか程度の大学でしたが、そこで一浪して大学に入った2回生の年齢的には2つ上の先輩(仮に斎藤先輩とします)とあるサークルを通じて知り合いました。
そのサークルには25歳で4回生の別の先輩(仮に田中先輩)がいましたが、事あるごとに斎藤先輩が田中先輩の年齢を弄っていたのを今でも強烈に覚えています。
この例のように、日本の大学はほとんどの大学生が高校卒業後ストレートで大学に行くか、せいぜい一郎か二浪して大学に入ってると思います。
私が25歳を過ぎてまた大学に行きたいと思った時、正直このトラウマに近い光景を間近で見てきた私にとって、他の学生と年齢の差があり過ぎる日本の大学に行く勇気は正直ありませんでした。
そんな私みたいな大学を中退した人や、日本でいい大学に入れなくてコンプレックスを感じている人でも海外の大学に入って学歴ロンダリングをすることができます。
日本では全ての大学は偏差値で表され、評判の良い大学やFラン大学などすぐにわかりますが、海外の大学となるとそうはなりません。超有名校など一部を除いて海外の大学は日本人にはわからず、どんな大学に行こうと偏差値で評価されることはありません。
むしろ新しい人に出会った時や面接の時海外の大学で勉強したということは、相手から間違いなく興味を持たれ幾らでも話を膨らませることができます。


ヨーロッパの大学を卒業するとその国で労働許可なしで働ける
私もチェコの大学に入ってから知ったことですが、チェコの大学で卒業した私はチェコでの労働許可が不要になりました。実はこれめちゃくちゃ良いことで、私はEU市民と同じ条件で仕事を探すことができるのです。
私がチェコで大学卒業後直ぐに正社員として働けた理由の一つはこれがありました。
例えばある会社がチェコでEU市民権を持たない日本人を雇うには、まず最初に最低30日従業員の募集をかけ、それでも適当な人材が見つからない場合初めて日本人を雇うことができます。
その際も会社はなぜ日本人を雇うのか公的機関に説明しなければならず、手続きも難しくなり基本的にわざわざ日本人を雇いたくはありません。
EUの全ての国を把握しているわけではありませんが、多くの国でこの制度を採用しています。
チェコに限らずドイツなどヨーロッパの国で働きたいと考えている方はこちらの大学や院に進学することを私はオススメします。
ヨーロッパの大学を卒業することにより、その後ヨーロッパで仕事ができるチャンスは間違いなく広がります。

大学は主に三年間で卒業できる
ヨーロッパの大学では日本の教育システムとは違い多くが3年で学士を取得できます。
もしヨーロッパの大学に高校卒業後スムーズに行けたなら、日本の大学を卒業するより早く卒業することが可能になります。
日本と教育制度が違うために、イギリス等国によっては一年間の準備コースに入らないといけない場合がありますが、それでも日本の大学と同じと時間で卒業ができるので時間的な損をしません。
そして学生の年齢層は日本の大学より幅広く、40代や50代の大学生も見かけることがあります。

国によっては日本の大学より授業料が安い
大学の授業料は国や大学によって大きく変わる場合があります。
チェコの場合はチェコ語で国立の大学に行く場合は外国人でも無料になり、私立大学では一年間の授業料は約30万円から70万円程になります。
チェコ以外では外国人でも無料の国はドイツとノルウェーがあります。ドイツの場合、公立の場合年間授業料はほぼゼロで、施設維持費など含めせいぜい5~6万円です。
逆に西欧は基本的に授業料が高く、例えばオランダのマーストリヒト大学は評判がよく他の大学より若干高くなりますが、ホームページを見ると日本人は一年間で8,000ユーロから11,000ユーロかかります。
このように授業料は様々ですが、上手にやれば日本の国立大学に行くのと同じぐらいに費用を抑えることも可能になります。
私は留学の費用を抑えたかった目的もありチェコを選びました。

ヨーロッパはインターンも豊富
ヨーロッパは大学をストレートで卒業する人もいれば一年間休学して働いたりインターンシップをする学生もいます。
卒業するペースは人によるので日本みたいに留年したら恥とか言う概念は一切ありません。
日本にいたら海外でインターンをするのは難しいですが、ヨーロッパの大学ではEU内のインターンの募集が活発で、日本ではできないインターンの経験をすることも可能です。

他の人にはできない経験や繋がりができる
ヨーロッパの大学で勉強していると日本では会えない人と知り合えます。
留学先の現地人と一緒に勉強することもあれば、あなたと同じように他の国から留学に来ている人と仲良くもなります。
私は大学生時代サウジアラビア人、ベラルーシ人、アメリカ人とグループを作っていつも一緒に勉強をしていました。
日本では出会えないようなすごい日本人もヨーロッパで出会えたりします。ドイツ、フランス、オーストリア、チェコ、ロシアでは音楽関連、北欧ではデザイン関連、ベルギーではEU関連に関わる仕事をしている日本人がいたりします。
もっと身近な点では週末に隣国に旅行に行ったり、ヒッチハイクで他の国に行ったり、新しく知り合った人に仕事の紹介をされたりするかもしれません。