スウェーデンの大学は全体的に評価が高く、どこの大学を卒業したところでヨーロッパではそれだけで高く評価されます。
しかしもちろんスウェーデン国内を見れば、特に評価の低い大学であれば定員割れしていて入学自体はそんなに難しくないのもあるのが現状です。
今回は僕の経験から見た将来性抜群の大学を一つお話ししたいと思います。
[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]日本にいるとスウェーデンの大学の事ってわからないですよね。今回はスウェーデンの大学を一つ紹介します。[/word_balloon]
卒業すれば将来の可能性は無限大なメリットだらけのチャルマース大学
スウェーデンの大学ランキングの記事にも名前がありましたが、恐らく日本人でチャルマース大学を知っている人はあまりいないと思います。
スウェーデン王立工科大学(通称KTH)はストックホルムにあり王立と名前が付いてるあたり名前的にこちらの方が有名で凄そうですよね。
実際、2019年版ではスウェーデン王立科学大学は電気工学19位、建築学23位でチャルマース大学は機械工学51位〜100位、電気工学51位〜100位と大学ランキングと一歩出ている感じです。
しかし僕としてはチャルマース大学の方がすごいんじゃないかと思っています。
[blogcard url=”http://uueuro.com/swedish-university-ranking/”]
大学ランキングで評価されている
前の記事と被るところですが、ここは基本で大事なポイントなので2020年度版を加えてもう少しお話ししたいと思います。
2020年の最新QS世界大学ランキングでは125位につけており、昨年の128位よりわずかではありますがランクアップしていて、順調に評価を上げています。
ちなみに日本と比較すると名古屋大学が115位、北海道大学が132位となっており、日本の旧帝大学グループと十分に競っています。
そして2020年版の学部ごとのランキングでは建築学で世界46位に付けておりこちらも評価をどんどんと上げています。
スウェーデン国内での評価はめちゃくちゃ高い
さてQS世界大学ランキングは国際的な評価ですが、実はスウェーデン国内でもいくつか有名な評価結果が公表されています。
少し脱線しますが、みなさんはSifoというスウェーデンの会社をご存知でしょうか?
スウェーデンに興味がある方は知っておいて損のない話ですが、このSifoと言う会社はスウェーデンでパブリックオピニオンなどを調査する非常に有名な企業で、様々な統計を行い公表しています。
この企業はKanterというイギリス系の世界でもトップクラスのマーケットリサーチ企業の傘下に所属していますが、Kanterは世界1位の広告代理店グループWPPグループのメンバーになっています。
余談ですが、WPPグループは2016年時点で電通グループの3倍の規模を要しており、どれほど巨大か少しイメージができると思います。
Sifoは色々な統計を集めていますが、その中にスウェーデンの大学に関するものが幾つかあります。
そのうちの一つにSifoは毎年スウェーデンの大学に関する社会的評価のランキングを公表(スウェーデン語)していますが、なんとチャルマース大学は2012年から最新版である2019年と8年連続で一番高い評価を受けています。
評価項目は多岐に渡るので一言で説明できませんが、幅広い年齢層で様々な職業の人から評しており、大まかに要約すると以下のものがあります。
- 大学で働く人にとって良い労働環境か
- マネジメントの透明性
- 大学の競争力や立地条件、教授や研究の質や教育レベルの高さなど
- 企業や他の学部との協力などを積極的に行っているか
- 大学を卒業後の進路の可能性は優れているか
- イノベーティブで社会や世界、環境などにポジティブな影響を与えているか
- モラルや倫理観、社会的規範や約束を守りメディアへの信頼性があるか
本当はもっと細かく規定されていますが、上記の評価基準を見てくれれば非常に多角的な評価がされているとわかると思います。
そんな中チャルマース大学は下記のポイントにおいて特に高く評価をされています。
- 大学として成功しているか
- 一流機関か
- 競争力
- 社会への貢献
- メディアへの信頼性
ちなみにこのランキングだと、スウェーデン王立工科大学は3位になっています。
更に学生からの評価も非常に高い
1番目はアカデミックな評価、2番目は社会的評価でした。
そして学生にとってある意味一番大事な点、学生からの評価もチャルマース大学は最大に評価されていることはご存知でしょうか?
Study Portalというオランダにて運営されているヨーロッパの大学探しに非常に便利なサイトがありますが、このウェブサイトは大学生の大学に対する満足度の調査も行っています。
Study Portalが2019年に公表したthe Global Student Satisfaction Awards (GSSA)という学生の満足度に関する世界規模での調査においてなんとチャルマース大学が満足度において一位を獲得しています。
少し話が前後しますがこの調査は下記の6項目を指標として学生が大学を評価しています。
- 全体的な満足度
- 学生と教師の相互作用
- 入学手続き
- 個人的および職業的成長
- 学生の多様性
- 生活の質
ちなみに2番目の「学生と教師の相互作用」においてはケンブリッジ大学が一位を獲得しており、この調査において格大学の競争力の高さが分かると思います。
なんとなんと、留学生からの評価も超高評価!
今までの情報だけでアカデミック的評価、社会的評価、学生からの評価がいかに高いか見えてくると思います。
しかしスウェーデンから見ると留学生になる、ある意味で一番大事な学生からの評価はどうでしょうか?
イギリスにInternational Graduate Insight Group Limitedという会社が行うThe International Student Barometerという留学生を対象とした興味深い統計があります。
こちらの統計結果は残念ながらすべてが公表されているわけではありませんが、世界212の大学で留学生を対象に統計をとっています。
こちらはチャルマース大学が2019年の公表によると、この大学は留学生にとって教育的経験に分野でヨーロッパの大学で1位、世界中でもなんと4位と言う驚異的な結果を出しました。
チャルマース大学は国際化に非常に力を入れており、非英語圏ながら非常にレベルの高い英語能力に講義、そして学生にとっての生活の質が大きく評価されています。
まとめ
スウェーデンの大学はあまり日本に知られていませんが、情報を見てもらえば分かる通りスウェーデンの教育レベルはかなり高水準だと思っています。
チャルマース大学の卒業生は就職、研究双方でもアドバンテージがあり学生にとっては最高の選択肢になるのではないかと感じています。
[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]色々ニュースなどに触れているとチャルマース大学の方がKTHより優れているんじゃないと感じています。[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]大学ランキングは学生にはあまり関係してこない点、留学したい人にとっては他の評価もとても大切ね。[/word_balloon]