【美人局からドラッグまで】日本人が陥りやすいドイツワーホリの失敗事例

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30歳手前にして仕事を辞めて憧れのドイツへワーホリ、という話をよく聞きますが、実際にはよい話だけでなく、悪い話もちらほらと聞かれます。

悪い家主に搾取された、ただ働きをさせられた、詐欺にあった、など、ワーホリの表面が若者の海外経験を積ませるものであれば、裏面は彼らにトラウマを与え、二度と海外に来させる気をなくさせるものとも言えます。

今回は、様々な事例を交えて、ドイツでのワーホリ失敗例について紹介していきたいと思います。

ワーホリ失敗例

もちろん、失敗の定義を何に置くかによりますが、二度と海外なんて来るものか、と、悪い思い出だけが残るような体験をした場合、一種の大失敗といえるのではないでしょうか。

また、ワーホリの年齢制限ギリギリである30歳手前でこうした失敗をしてしまうと、後々の就活やキャリア形成にも悪影響を与えてしまう可能性があります。こうした失敗を避ける反面教師のため、以下の事例を見ていきましょう。

Ausbildung(職業訓練)に騙されて・・

ドイツでは、職人養成のためのコースとして、学校とは別にAusbildungというシステムが存在します。名目上、お金をもらいながら職業訓練学校に通い、数年のちには資格を得ることができる、というものですが、パン屋、ケーキ屋など、一見女性の活躍できる華やかそうな世界に見えて、実際には中卒のドイツ人や、移民たちが力仕事をする場と化しています。

一例をあげると、日本人女性がドイツでパン職人になるためにAusbildungをおこないましたが、実際には月400ユ―ロで朝の3時から働き、ドイツ語も満足に使えない移民労働者に交じってひたすらパンをこねる生活を続け、最終的に心身ともに疲れ果て、ドイツの病院に数週間入院したのち、親がドイツまで迎えに来て日本に帰国、という形です。

ドイツ人でも、ホテルや工場などの職業訓練では月の給料は400ユ―ロからのスタートが多く、英語も使えないままいろいろな職場を転々とさせられ、使い古される、というケースが少なくありません。

月給400ユーロの中から、ホテルなどの場合、住み込みの場合寮費などで半分ほど引かれ、残りの給与で食費などのやりくりをせざるを得ないなど、ドイツ版たこ部屋のような話も驚くべきことに耳にします。それでも、一応やり遂げれば将来のキャリアアップになるので、ドイツの大学に行かない若者はそういった条件でも仕事をします。

職業訓練をしながらお金をもらえる、というのは一見よいシステムのように思えますが、本当にそれが自分のやりたい道なのか、しっかりと見極めてからやるやらないを決めたほうがよいでしょう。

悪質な契約書縛りに要注意

ドイツ社会は契約書社会と揶揄され、署名された契約書、というのはかなり強い効力を持ちます。そのため、労働契約書、賃貸契約書などは、サインをする前に中身をしっかり確認しなくてはいけないのですが、ドイツ語力の乏しい日本人を狙って、カモにしようとするビジネスオーナーも少なくありません。

よく聞く話が、契約書の1年縛り、複数年縛りで、仕事を辞めたかったり、引っ越しをしたくても、契約書には期間が設けられているため、仕事を辞める時には罰金を払わなくてはいけない、などと脅されることもあります。

実際に、こうした契約書の多くは違法であることが多く、弁護士などに相談すれば解決することもあるのですが、料理人など、朝から晩まで仕事に追われ、こうした法的な問題を解決する時間がなく、結局安い給料で長い期間働かされる、というパターンが多々あります。

結局、数年月給15万円程度の安働きをし、土日も出勤させられ、疲れ果てて日本へ帰国、という日本人の話を友人伝いに聞いたことがあります。

異性の甘言は話半分で聞くように

ヨ―ロッパに来ると日本人の女性は多くアプローチされるようになるので勘違いしがちですが、急にモテるようになったというより、彼らのうちの大半は、彼女が欲しいというよりセックスがしたいだけです。

私はドイツの男性側のコミュニティにいるのでドイツ人男性側からよくそういう会話を聞きますが、基本的に日本人女性が声を掛けられる理由の大半は、簡単そうだから、という理由です。

もちろん、中にはシリアスな交際を求めている者もいます。ドイツでやり捨てされた日本人女性の話もたくさん聞きますし、真摯な交際を経て結婚した話もたくさん聞きます。

個人的には、相手が真剣かどうかのサインは、家族に紹介する、かどうかです。ドイツ人にとって家族に紹介する、というのは、日本ほど敷居が高くなく、それゆえ、長く付き合っていても家族にすら紹介してくれないようなら、あまり真剣な交際とは言えません。多分セフレとして遊ばれているだけです。

また、男性も同様で、東欧から来てる貧乏そうなふりをする女性に騙され、大金を貢いだ挙句なにもさせてもらえなかった、という話がよくあります。また、出会い系で会って、服を脱いだ瞬間に陰部の写真を撮られ、ばらまかれたくなければ金を出せ、という美人局案件に遭遇してしまった可哀そうな人の話も聞きます。

体調不良は頻出問題

ドイツに来たワーホリ、駐在、留学生などの日本人の多くが、ドイツ滞在開始から数か月以内に、何らかの体調不良を訴えるようになります。

めぼしいところでは、食欲不振、慢性的な無気力や疲れ、腰痛や頭痛、生理不順などで、これらの多くは、環境変化によるストレスがトリガーになっています。

こうした事例は、日本人がドイツに住む際だけではなく、様々な場面で見られ、アメリカに移住したドイツ人だろうと、タイに移住した中国人だろうと、おしなべて事例が報告されており、環境の変化が体に及ぼす影響が少なくないことを示しています。

対策として、仲のいい友人を作ったり、スポーツに打ち込むことなどがあげられますが、特に周りを外国人に囲まれ、孤立しがちな環境では、ストレスを抱え、そのまま体調不良を完治できないまま日本に帰国するパターンもよく聞かれます。

ドラッグは簡単に手に入り簡単に身を滅ぼす

ドイツに行く前はまじめだったのに、ドイツに住むようになり、付き合う友人が変わり、ドラッグにはまって自殺してしまった日本人女性の話を聞いたことがあります。

ドイツに限らず、島国である日本と違い、ヨ―ロッパにいると、悪い遊びにはまる誘惑は至るところに転がっています。マリファナなんて大学生のほとんどがやっていますし、コカイン、ヘロインなども都市部に行けば割とたやすく手に入ります。

誘惑が多いゆえに、自制心を持たないと、ちょっとした心の隙間に付け込まれ、身を持ち崩してしまうことが多々あります。