ドイツは、昨今多くの留学生を取り組む努力を国ぐるみで行っています。その成果の表れか、中国、インド人などの優秀なエンジニアがドイツに移住し、技術分野で活躍し始めています。
そういった彼らのために、ドイツの大学は「英語のみ」で受験できるコースを多数用意しています。この恩恵に授かれるのは、我々日本人も同様です。
[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]ドイツ歴5年、ドイツの名門大学院を卒業した村上です。今回はドイツ大学院受験の要でもある、英語要件について解説していきます[/word_balloon]
ドイツの大学(院)の募集要項
大学の学部によってまちまちですが、大きく分けて、以下の3つが募集要項のポイントになります。
- 大学時代の成績
- 語学の成績
- 志望理由書
以下の記事で説明していますが、ドイツの大学院を受験する場合、大学時代の成績はGPA換算で2.5以上が望ましく、3.0以上あればだいたいどこの大学院も受験できます。
リンク:ドイツの大学院進学に必要なGPAと足りない時の対処法
それ以外に、ドイツの大学院を受験する場合、英語、ドイツ語、またはその両方の語学証明が必要になってくるケースが多いです。
[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]特に経済、商学系などではドイツ語+英語がポピュラーな入学要件です。文学、化学系などでは英語のみのプログラムも目立ちますね[/word_balloon]
ドイツの大学(院)受験で求められる言語レベル
ドイツの大学院を求められる言語能力で大別すると、以下の3つに分類されます。
- German Only
- English Only
- Both German and English
もちろん、学部によりけりで、求められる言語能力は異なります。例えば、私の勉強していたビジネス系の学部では、タイプ3に該当する「Both German and English」というパターンが多く、ドイツ語C1レベル+英語B2~C1レベル、という募集条件でした。
文学部、MBAプログラム、エンジニアや脳科学などの分野では、英語のみ、という条件のところも多く、要するに「専攻」次第といった印象です。
[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]英語のみかドイツ語のみか、はたまた両方必要かは、その学部の特性によります。一般的に、文系とみなされている分野ではドイツ語+英語必須のプログラムが多い印象です[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]中国、インドあたりの優秀な学生を受け入れるために、化学、理学、脳科学などこの辺の分野は英語のみでドイツ語不問にしている学部も少なくないわね[/word_balloon]
ドイツの大学(院)受験で求められる英語レベル/証明書
大学、大学院によりけりですが、上述のカテゴリでいうと、英語のみのプログラムのところであれば、C1レベル、英語+ドイツ語プログラムであればB2レベルが最低でも要請されます。
ケルン大学を例にとってみましょう。ビジネス、法律系の学部では、ドイツ語+英語が条件となっており、英語の足切りはB2に設定されています。
B2レベルがどれくらいかというと、実は、大学院によってこれもまちまちです。上述のケルン大学の場合、B2とみなされる英語力は以下の通りです。
- TOEFL:87点
- IELTS :6.0
- ケンブリッジ:FCE, BEC higher (B2), CAE, CPE
- Bachelorを英語で卒業したという証拠
ただし、中にはB2をIELTS6.5以上と設定している大学院などもあり、最終的にはそれぞれの大学の行きたい学部のホームページをチェックしなくてはいけません。
C1レベルに関しても同様に、ケルン大学の場合、TOEFL100点以上、IELTS7.0以上でC1とみなされますが、フランクフルト大学などではTOEFL107点以上、などと設定されていることもありますので、注意が必要です。
また、重要なのが、ドイツの大学・大学院のほとんどが、TOEICのスコアを英語の証明書としてみなさないということです。
全部確認したわけではありませんが、ドイツの大学院のうち、TOEICを受け付けているのは、ドイツ全土に1~2校程度だったと思います。
[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]どんな大学でも語学要件を満たしたいなら、ドイツ語C1+英語C1を取得しておくことです。ただ、両方そのレベルに達するにはかなり時間がかかりますが・・[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]B2、C1っていう基準も、割と大学ごとに算定方法が異なるから注意が必要ね。IELTSで言えば7.0とっておけば英語に関してはまず問題なしと言えるわ[/word_balloon]
英語だけで応募できる大学(大学院)
ドイツ語ができなくても、英語だけで受験できる大学・大学院はドイツに多くあります。
例えば、DAADのウェブサイト上で検索すると、英語だけで受験できるビジネス、法律系の学部はドイツ国内に200校以上あります。
例を挙げると
などは、ドイツ語なし、英語だけで受験することが可能で、授業も全て英語でとり行われます。
他にも、同DAADのサイトから、条件をEnglish Onlyにすれば、英語のみで受験可能な大学、学部をドイツ中から探すことが可能です。
それゆえ、ドイツ語を勉強する時間が無かったり、英語力を活かしたい場合は、こういった大学を受験するのも一つの手です。
[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]大学の授業は英語のみで、在学中にドイツ語を習得、卒業後はドイツの会社に勤める、みたいなキャリアプランも考えられますね[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]ドイツの大学は語学コースが充実しているから、英語のプログラムで入学しても、後から安くドイツ語のコースを受講できるわよ[/word_balloon]
どれくらいの英語力があればいい?
さて、最後に結論です。上述の通り、学部の求める英語力の数値は異なりますので、なんとも言えませんが、どんなケースにも対応できるようにしておきたいのであれば、最低でもB2レベルの英語力をもってから、大学受験に臨まれることをお勧めします。
中には、英語不問、ドイツ語だけで受験できる学部もありますが、どのみち、ドイツで生活していくにあたり、英語は避けて通れない道です。
そのため、将来ドイツに住んで、キャリアを順調に伸ばしていきたい場合、大学受験の募集要項が求める求めない関わらず、英語力は鍛えておいたほうがいいでしょう。
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