初めまして、輪島です。33歳でノルウェーにわたり、その後大学を卒業して現地の木材系メーカーで働くアラフォーのおっさんです。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]今回は、元々日本のブラック企業で働いていた僕がなぜノルウェーに来たのか、自己紹介を兼ねて説明します![/word_balloon]
ブラック企業に勤めて10年、独身社畜の運命を決めたとあるプロジェクト
僕は他の欧州移住組のみなさんとは違い、キャリアのほとんどを日本で過ごしていきました。23歳で大学を卒業後、日本の某建材系商社で地場企業への営業を担当します。
建材系の商社や問屋で働いたことのある人は分かると思いますが、この業界かなりのブラックで、土日出勤は常態化、平日夜は22時まで会社に残ることも少なくありませんでした。
せっかく決まった就職先なので、辞める決意も中々つかず、また転職するにも転職向けスキルが身につかなかったため、ずるずると年齢を重ねてしまいました。
結局彼女を作る時間も無かったため、30歳を過ぎても独身のまま、家と会社を往復する人生をつづけていました。
まあ、このまま40歳、50歳とこの会社で馬車馬のように働き続けるのだろうな、と思っていたのですが、僕が30歳の時、とあるプロジェクトが進行しました。
身バレしたくないので具体名は伏せますが、うちの会社がスカンジナビア半島の某国から木材製品を輸入することとなり、営業に知見のあった僕も、商品開発のメンバーに選ばれたのです。
うちのオフィスにスカンジナビアの金髪イケメンがやってきて、商品開発プログラムがスタートしました。僕には当然英語が分からないので、社内の英語の分かるものが逐一日本語に訳しつつ、プロジェクトは進行していきます。
プロジェクトを通じて金髪イケメン君とも打ち解け、たまに彼が日本に来る際には、居酒屋に連れて行ったりして、なんとか彼と仲良くするよう努めました。
そんな彼の話によるとどうやらノルウェーやスウェーデンといったスカンジナビアの国の労働環境はまさに天国で、17時には家に帰れる上に、年収は日本円でゆうに700万円をこえるとのこと。
一方の僕はというと、年収400万円で土日出勤をさせられるありさまで、こうも環境に違いがあるのかと嘆いたのを覚えています。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”think” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]日本ではブラック企業で年収400万円。北欧の国ではホワイト環境で年収700万円がデフォか・・・どうしよう、会社を辞めてスカンジナビア半島に移住しようかな。。でも寒いの嫌だなあ。。[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”true”]ヨーロッパの中でも特にスカンジナビアや北欧国家(ノルウェー、デンマーク、スウェーデンなど)はホワイトな仕事文化で知られていて、会社は従業員のプライベートな生活を大事にするように義務付けられているの。彼らが終電まで働く日本人の労働環境をみたらCrazyだと言いそうね・・[/word_balloon]
会社に内緒で英語の勉強、ノルウェーの大学を目指す
さて、彼らスカンジナビアの会社とのプロジェクトに触発され、僕も多かれ少なかれ英語の勉強を個人で始めることにしました。
もちろん、会社には内緒です。21時に会社を終えると、家で就寝までの1時間を使って英語の単語帳をめくり、オンライン英会話などにも手を出しました。
この時、僕が思ったのは「もしかして、北欧の大学院に入りなおして北欧で就職すれば、人生うまくいくんじゃないか」ということです。
とはいえ、僕はブラック企業の社畜ですので、そう多くの時間を英語の勉強に費やすわけにはいきません。ここから3年間、空いた時間などを使って、地道に英語のレベルをあげ、33歳になった時には、ノルウェーの大学の英語要件をパスするまでの実力に達しました。
僕がノルウェーの大学院を目指した理由はいくつかあります。
- 北欧の17時に帰れる労働環境に憧れた
- ノルウェーの大学院は学費がほぼ無料
- ヨーロッパの中でも屈指の大学院レベル
- 経済水準が高く、卒業後仕事が見つけやすい
- 美人な北欧系白人女性に憧れた
- ノルウェーにはフィヨルドなどたくさんの自然がありキレイそう
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]統計年にもよるけど、ノルウェーのワークライフバランス水準は世界トップ。毎年世界ベスト5にランクインするほどホワイト企業だらけで知られています!17時には家に帰れる夢の生活をエンジョイできてしまう[/word_balloon]
[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”true”]ノルウェーの一人当たりの年収は72,000$(750万円程度)で、世界でも有数のエリート国家ね。その分物価も高いけど・・・[/word_balloon]
もう、ブラック企業で10年近く働いていた僕にとって、それだけ北欧の労働環境は憧れるものでした。加えて、当時独身だった僕にはどうにか北欧系美人の嫁さんを見つけたい、という下心丸出しの欲望があったのも事実です。
そんなわけでノルウェーの大学院に出願し、見事合格した僕は、会社を退職し、33歳にして生まれて初めてのヨーロッパ留学に出向いたわけです。
ノルウェーでは30代や40代になってから大学に行く人もおり、実際60代ぐらいのクラスメートがいたおかげで30代前半だった僕はクラスでも浮くことはありませんでした
33歳で始めてヨーロッパ留学、ということもあり、多くの困難に見舞われました。言葉の壁、言語の壁、全てが高いノルウェーの物価など、一時は日本への帰国を考えたこともありましたが、現地で仲良くなった友人や、ノルウェー人の彼女の手助けもあって、無事昨年2018年に大学院を卒業しました。
現在は、ノルウェーの某有名企業で、日本での経験を活かし、木材系物資の日本輸出を管理する部署で働いています。
このカテゴリでは、ノルウェー留学・ノルウェー就職でのポイント、苦労した点などをまとめていけたらと思います!