Chao‼
どうも、鼻炎にキレてる筆者です。
そんなに酷くはないんですけど、年中鼻が詰まりやすくて実にイライラします。
しかし花粉症になっていないだけまだマシだな…
というわけで今回は、イタリアの滞在許可証、イタリア語でペルメッソ・ディ・
イタリア入国後すぐに手続きを始めなくてはならないこの滞在許可証(Permesso di Soggiorno)ですが、それよりも先に入手する必要がある納税者番号(Codice fiscale)については前回の記事で解説していますので、まだ読んでいない方はぜひチェック!!!!!
また、終盤で滞在許可証を更新する方向けの解説も載せますので、合わせてご参照あれ!!
肝心要の滞在許可証!その申請方法とは?
滞在許可証(Permesso di Soggiorno)は納税者番号と違い、必要な書類が多くかなり煩雑としています。
それを入国後8日以内に郵便局で送付する必要があるので、日本である程度準備しておくことを強くオススメします。
この記事では申請書類一覧、注意点などを解説していくので、ぜひ最後までしっかりと見てくださいネ!!なお、留学先の大学や地域によって1部書類に差異がある場合があります。
ここでは一般的な例を書いていきますが、知っている範囲で際に関する注意書きもしますので、そこも含めてしっかり読んでください!
そしてこの記事では、滞在許可証に必要な書類一覧・それぞれの解説と注意事項、実際の流れ、KITの封入物等について、滞在許可証申請書やその他の書類の書き方、KITの送付時に入れるものやその後、注意事項、滞在許可証の更新の場合、まとめの順番で解説していきます。
滞在許可証に必要な書類一覧
まずは必要な書類一覧を日本で用意できるものとイタリアで用意するものとで分けて紹介していきます。
<日本で用意できるもの>
- パスポートの写真部分とビザ部分のコピー
- パスポートの全ページのコピー(1部を除く)
- 銀行の残高証明(英語、ユーロ表記)
- 海外傷害保険のコピー
- パスポートサイズの証明写真4枚
- 留学先の学校の入学許可証のコピー
- 住居証明書(現地の賃貸契約書)
<イタリアで用意するもの>
- 滞在許可証申請用紙
- 収入印紙(MARCA DA BOLLO)16€分
以上が初回の滞在許可証申請に必要なものです。
簡単にリストアップしましたが、先ほど言ったようにそれぞれ注意事項や説明があります。
必ず注意事項まで読んでください!!!
パスポートの写真部分のコピーとビザ部分及びパスポートの全ページのコピー
こちらのコピーについてですが、わざと2つに分けたのには理由があります。
地域によっては、どうもパスポートの写真部分とビザ部分のコピーの提出のみで良いようなのです。
とは言え、日本でそれを自分で調べるのは難しいと思うので、学校からの指示がない場合はパスポートの全ページのコピーと、写真部分とVISA部分は念のために追加で用意していきましょう。
そして注意事項です。
パスポートの全ページのコピーが必要な場合、必ず現地で、日本を出国してから経由した国とイタリア到着時に押してもらったスタンプのページをコピーして、持っているコピーと差し替えておいてください。
イタリアの町ではコピーショップをしばしば見かけますので、そこでコピーを頼みましょう。
もちろん全ページのコピーを日本ではなくイタリアに着いてからコピーショップで行うことも選択肢としてあります。
銀行の残高証明
学費や生活費の支払い能力があることの証明に、銀行の残高証明が必要です。
注意事項として、英語表記であること、ユーロ表記であること、が挙げられます。
そして地域によっては、クレジットカードのコピーが必要なこともあるようです。
念のために準備しておきましょう。
海外傷害保険のコピー
ビザ申請の際にイタリア大使館から押印してもらった海外傷害保険のコピーです。
はじめての申請の際には必ずこの押印のある物を提出して下さい。
原本は返ってこなかったり紛失されたりする可能性もあるため、間違っても原本を送らないでください。
なお、申請時にイタリア国民健康保険サービス(SSN)に加入することを求められることもあるそうです。
学生は基本的に必要ないとされていますが、もし要求された場合は指示に従ってSSNを所得しましょう。
パスポートサイズの証明写真4枚
パスポートサイズで背景が白のものを4枚用意してください。
地域によっては2枚でいいようですが、念のために4枚作りましょう。
日本で作り忘れた場合は、現地でもちらほら写真やを見かけますので、そちらで取ってもらいましょう。
留学先の学校の入学許可証のコピー
こちらも海外傷害保険と同様に、イタリア大使館の押印があるものが必要です。
必ず押印があるもののコピーを用意してください。
注意事項が2つあります。
1つは学費納入を証明する書類のコピーが必要とされる可能性があることです。
こちらは大学から貰うもしくはe-learning等のマイページ等からダウンロードし、コピーしたもので十分です。
もう1つは入国後、大学で正式な入学登録を行うことではじめて入学許可証が発行される1部の大学は、イタリア大使館で押印してもらった事前入学許可証(Pre-iscrizione)のコピーと、現地で発行してもらった入学許可証のコピーの両方が必要になることです。
必ず自分の持っている物が何なのかを確認しておいてください。
住居証明書
ビザを申請した際に必要だったものと同じで大丈夫です。
イタリアでの滞在先の賃貸契約書などのことです。
滞在許可証申請用紙
こちらは後程解説を加えます。
収入印紙(MARCA DA BOLLO)16€分
現地のタバッキ(TABACCHI)と呼ばれる色々売ってるタバコ屋さんで購入します。
タバッキは街のあちこちにありますし、すぐに見つかるので心配ありません。
小さい切手のようなものなのでなくさないようにしてください。
実際の流れ
ここまでは必要な書類の解説をしてきました。
次に、滞在許可証に関する入国後の大まかな流れです。
- 郵便局でKITを貰う(無料、Sportello AMICOと書かれたところなら大体どこでもありますが、割と品切れなこともあるのでそこは注意)
- 必要書類を準備し、KIT内に封入されている滞在許可証申請用紙、手数料振込票を記入する(封入物等についてはこの次で解説します)
- 必要書類(一部を除く)をKITの中にいれ、封をせずに郵便局のSportello Amicoの窓口に持っていく。
- 窓口で軽く書類を確認された後、手数料振込票に書かれた額を支払います。
- レシート(国内では滞在許可証と同等の効力を持つ超重要書類!!!発行されるまで必要なので絶対に失くさない)の発行、Questura(警察署移民局)への出頭(書類の確認)の予約日を伝えられます。←ここまでを入国後8日以内に!!!
- 予約日に全ての書類の原本や予備のコピーをもってQuesturaに出頭、書類不備があればここで伝えられ、再度の出頭(面倒なので必要とされそうな書類のコピーを持っていくと楽)、完了後に指紋の登録を行う。
- 滞在許可証が発行されると申請時に書いた電話番号にSNSでQuesturaに取りに行く日時が送られてきて(もしくはQuesturaのサイトで確認)、受け取って完了!!!(Questuraでの書類確認後、発行されるまで1か月前後ですが、地域や状況によっては半年とかそれ以上かかることもあります)
KITの封入物に関して
まずは封入物についての概要です。
この後すぐに書類に関して写真と解説を載せますが、まずは簡単な説明を。
MODULO1、MODULO2、書き方等の説明書×3、手数料振込票
これらが主な封入物です。
学生の滞在許可証にMODULO2は不必要なので気にしなくて大丈夫です。
そして次に手数料振込票に記入し、支払いが必要な額についてです。
滞在許可証の発行手数料と速達手数料が必要なのですが、発行手数料が滞在期間で違うだけでなく年々変化しています。(もちろん毎年必ず変化しているわけではないですが、実際に変化してきています)
3カ月~1年なら基本的に70~80€で、それプラス速達手数料が30€必要です。(この2つは郵便局で送付するときに支払います)
発行手数料はQuesturaのサイトや学校などで聞いて確認することをオススメします。
郵便局に金額が書いてあることも稀にあるようですが、郵便局員は基本的に一切答えてくれませんので注意して下さい。
実際に僕は大学に聞いたら、「う~ん、わからんw」と言われたので郵便局で聞いてみたら今度は「知らないから自分で調べて」と言われました。(そもそもなんで大学が知らないの…)
ちなみに郵便局員のパソコンの画面で金額一覧(データ入力用)を見れるのですが、何度か通ったら渋々見せてくれたのでそこから目星をつけていた金額を見つけ、それを記入しました。
それでは細かく封入物を見ていきましょう。
KITの封入物と滞在許可証申請書の書き方
KITの封入物と、MODULO1の書き方についての解説です。
そしてここからがMODULO1です。
それぞれに解説を加えていきます。
解説がない部分は学生用の滞在許可証を初めて申請する人には必要ない部分です。
1ページ目
Al Signor Questore di には自分が申請する警察署がある場所の名前(例:Siena)
Sigla Provinciaには地域のコード(例:SI)(わからなければ、上記の説明書3で探す)
以下の番号は画像にあるMODULOに割り振られている番号です。
画像(またはあなたが持っている書類)と番号を照会しつつ確認してください
- 1.購入したMarca da Bollo(16€)を貼る
- 2からは詳細の記入ですが、記入は大文字で行ってください。
- 3.姓
- 4.名
- 5.居住地の地域コード(わからなければ説明書3で探す)
- 6.居住地(例:SIENA)
- 7.自分が申請するものを選ぶ(左右1つずつチェックするものがあります)
- 8.初申請はここにチェック
- 14.Permesso di soggiornoの申請なのでここにチェック
- 22.どちらの用紙に記入をしているかの選択で、23のMODULLO1をチェック
- 25.何枚記入したか
- 26.申請した子供の人数(子どもいないなら0)
- 28.日付(日日/月月/年年年年)
- 29.サイン
2ページ目
- 31.納税者番号
- 32.未婚者はA、既婚者はBを記入
- 33.性別(男性はM、女性はF)
- 34.生年月日(日日/月月/年年年年)
- 35.出身国のコード(日本ならJPN)
- 36.国籍のコード(日本ならJPN )
- 37.難民かどうか(違うはずなのでNOにチェック)
- 38.出身地名(東京ならTOKYO)
- 39.身分証明書について
- 40.基本的に皆さんが出す身分証明書はパスポートなのでここにチェック
- 44.パスポート番号
- 45.パスポートの有効期限
- 46.パスポート発行元の番号(日本は01)
- 47.ビザについて
- 48.イタリア入国日(日日/月月/年年年年)
- 49.入国地(例:ROMA)
- 50.ビザの番号
- 51.ビザの種類(D:恐らくDが多いですが、念のためにビザのType of Visaの部分を確認)
- 52.こちらにチェックを入れ、53に入れなくていいです(1人で入国か、もしくは再入国か否かについてなのですが正直よくわかっていません…ごめんなさい…ですが基本52で大丈夫です)
- 54.ビザで入国の理由(学生なのでSTUDIOと記入)
- 55.ビザの有効な日数
- 56.ビザの有効期限(開始日:日日/月月/年年年年)
- 57.ビザの有効期限(終了日:日日/月月/年年年年)
3ページ目
- 65.イタリアでの連絡先について
- 66.地域コード
- 67.市名(例:SIENA)
- 68.住所(例:Via Pasta Umasugi Tamarane)
- 69.番号(番地的なやつ等)
- 72.郵便番号
- 73.メールアドレス(任意)
- 74.イタリアでの電話番号
- 75.イタリアでの携帯電話番号
- 76.上記以外のイタリアでの緊急連絡先(基本的には留学先の学校を記入)
- 77.学校名等
- 78.地域コード
- 79.市名
- 80.住所
- 81.番号
- 84.郵便番号
4ページ目
このページは特に書くことは無いので次に進んで構いません。
5ページ目
- 108.今のイタリアでの住所
- 109.地域コード
- 110.市名
- 111.住所
- 112.代理申請か否か(基本違うので115と118のNOをチェック)
- 119.同居する家族がいるかどうか
- 120.大体いないと思うので0を記入(0ならそれ以降は無視、いるなら記入)
6ページ目
- 128.イタリアで同居する配偶者について(いないなら無視)
- 136.イタリアで同居する14歳以下の子どもについて(いないなら無視)
7ページ目
7ページ目は書くことはないので次に進んでください。
8ページ目
8ページ目も特に書くことはありません。
手数料振込票
区切られている3か所ともに記入が必要です。
- Euroのあとには支払う額を記入。
- そのすぐ下のimportoには記入した金額を(例:Ottanta/46)。
- Eseguito daには姓名を記入。
- Residente in Via Piazzaには住所を記入。
- CAPには郵便番号を記入。
- Localitaには市名を記入。
- なお、左側の2つにはResidente in Via Piazzaの欄に郵便番号と市名まで記入。
MODULO2は一切必要ないので写真と解説は省きます。
KITの送付時に入れるものやその後
申請書を書いたら必要書類をKITに入れて、のり付けはせずに郵便局へ!
中に入れるのは、
- パスポートの写真部分とビザ部分のコピー
- パスポートの全ページのコピー
- 銀行の残高証明(英語、ユーロ表記)
- 海外傷害保険のコピー
- 留学先の学校の入学許可証のコピー
- 住居証明書(現地の賃貸契約書)
- 滞在許可証申請用紙
- 収入印紙(MARCA DA BOLLO)16€分(貼り付けてます)
つまり先ほど書いた滞在許可証に必要なもの一覧から、パスポートサイズの写真4枚を外しただけです。
これらを郵便局で送付すると貰えるレシートに書かれた日時に指定された警察署(Questura)に行き、送付した書類の原本を見せることになります。(ただ地域によってはかなり緩く、原本を確認もせず不足している書類があればそれを伝えるだけだったり…大丈夫なのか…)
パスポートサイズの写真4枚はここで必要になるので、原本と一緒に忘れずに持っていきましょう。
そして確認が完了したら指紋採取です。
採取が終われば発行されたというSNSが登録した携帯電話番号のSNSに届く、もしくはQuesturaのサイトで確認が取れるまで待機です。(早く発行されることを祈りましょう…お祈り力が試されますね…)
SNSには受取の日時が書かれています。
注意事項
注意事項はこれまで行ったことの繰り返しになる部分もありますが、本当に重要なことなのでちゃ~んと見ていってくださいネ!!!!!
1つ目、必ず入国後8日以内にKIT送付までを完了すること!
我々はあくまで外国人であって、日本にいるわけではありません。
いくら色々緩いイタリアだといっても(法的な)面倒ごとに発展し得ることはゼッッッッッタイに避けましょう!
2つ目、KITで送付する書類は必ずコピーを。
原本送ったらほぼ返ってこないと思われるので必ずコピーの用意を。
3つ目、必ず日本にいるうちに手続きの準備や下調べをしておくこと。
悪いことは言わない…備えあれば患いなしどころではないレベルで大事。
4つ目、滞在許可証がなかなか発行されなくても慌てない。
あなたがいるのはイタリアです。
遅くても気にしないでください。
ただし、郵便局でKIT送付時に貰えるレシートに滞在許可証と同じ効力があるといっても、それはあくまで国内の話であって、他の国ではグレーであったりアウトであったりします。
日本への帰国は直行便なら問題ありませんが、乗り継ぎだと経由地で入国拒否を食らう可能性があります。なのでできる限り直行便を選んでください。
滞在許可証更新の場合
更新の場合、必要な書類や申請書への記入に違いがあります。
更新は期限の2か月前から開始可能で、期限の2カ月後までにKITの送付を行えばいいようです。(さすがに期限までにはやっておくべきだと思いますが…)
ただし、イタリアを出国している場合は必ず期限までに入国しないと再入国ビザの所得が必要になったり、気付かずに入国すると警察のお世話になったり強制退去などの可能性もあるので注意してください。
必要書類は、入学許可証は大抵必要ありませんがそれ以外は必要です。
そしてそれらに加えて、大学の出席証明書と成績証明書のコピーが必要です。
成績証明書は1年間で最低1教科の合格歴が必要ですので注意してください。
また、出席証明書は地域や学校によって必要でなかったり、別の書類が必要だったりします。(例えばシエナ大学では出席証明書ではなく受講した授業名等が記載されたものが必要でした)
滞在許可証申請書においても、18、19、20にそれぞれ、滞在許可証の番号、滞在許可証のタイプ(学生の場合は24、説明書3の2ページ目に記載)、期限(日日/月月/年年年年)の記入などが必要です。
大きな違いこそありませんが、分かりにくい部分もあるので注意して臨みましょう!!!
まとめ
いかがでしたか?
Permesso di Soggiornoについてめちゃくちゃ長くなってしまって申し訳ないです…
出来るだけ細かく書きたいと思って書いていたらこんな量に…(爺心ですかねぇ)
これらが皆さんの助けになれば幸いです。
それではまた次の記事で!!
Chao!! Sogni d’oro!!