森本です。脱サラし、スウェーデンの大学院を卒業後、現在は現地のコンサル系企業で元気に働いています。

スウェーデンの大学院
スウェーデンの大学の数はそんなに多くなく、30ちょいの国立大学が存在する程度です。ただし、後述するように、まさに少数精鋭といった形で、それらの大学の授業の質は国内外から高く評価されています。
入学が難しい、卒業が難しい、物価が高い、などのデメリットはあるものの、一度卒業するとヨーロッパ中で「スウェーデンの大学を卒業した」という名声はついてまわることとなり、ヨーロッパで就活するのに苦労しなくなります。
今回は、そんなスウェーデンの大学(院)を卒業するメリットをあますところなく解説していきたいと思います。
授業の質が極めて高い
まず、スウェーデンの大学院を語るうえで欠かせないのが、授業のクオリティです。人口が少ないにもかかわらず、世界大学ランキングの上位にいくつも顔をだす存在感たっぷりです。
人口が8000万人のドイツの場合、世界大学ランキングの300位までに登場する大学の数は18ですが、人口が1000万人のスウェーデンには6校もランクインしていて、その実力の高さがうかがえます。
それゆえ、ヨーロッパ内でもスウェーデンの大学院を卒業した、というのは一種のステータスになり、割とどこに行ってもちやほやされるようになります。


外国人の学生にも寛容
スウェーデン社会自体は排斥運動などありますが、大学・学生自体の外国人に対する態度は極めて寛大です。英語でのプログラムも多く用意されており、現地語が話せなくても問題なく生きていける数少ないヨーロッパ諸国のうちの一つです。


大学の近くに自然が豊か
世界遺産登録されている自然遺産こそ一つだけですが、スウェーデンの自然の豊かさはヨーロッパ屈指です。湖と森といった大自然に囲まれたスウェーデンの国土は、多くの近隣諸国の旅行者を魅了します。
世界遺産を訪れなくても、街からほんの10分も歩けばそこにはもう木々がいっぱいの環境で、夏場など学校帰りに野山を散策することが可能です。


卒業後世界的有名企業で働くチャンスが
小国の宿命で、一人当たりGDPが高くても世界的企業が少ない、ということがよくありますが、スウェーデン企業は海外進出にも積極的で、卒業後は名だたる有名企業で働くチャンスがあります。
大学の就活メッセなどにも、こうした有名企業は生徒の青田刈りに現れますので、こうした世界的大企業の本社で働くチャンスができてしまいます。


卒業後の年収が高く職場環境がイイ
世界的企業でなくても、スウェーデンの労働環境と給料の良さはヨーロッパでも高く評価されています。実際に、ワークライフバランスランキングでは過去に何度か1位をとったことも。
とにかく17時には家に帰れる環境で、かつ平均年収500万円超と、日本よりも平均年収は高いですね。


アジア人留学生が少ない穴場スポット
スウェーデンが学費制度を導入して以降、スウェーデンの大学に留学する外国人の数は激減しました。ドイツやアメリカに留学すると「ここはアジアか!」と見まがうほどのアジア人の数に驚きますが、基本的にスウェーデンの大学に留学できる学生は留学費用が負担できるほんの一部の階層に限られます。
日本人や他のアジア人のいない環境で、ゆったりとした大学生活を送りたい人にはぴったりの環境かもしれません。

歴史が豊富
日本人にとってスウェーデンの歴史なんてよくわからないと思いますが、実は度々欧州の歴史を左右する重大な場面に介入しています。それゆえ、博物館や歴史的な建造物など、日本人には知られていませんがスウェーデン各地に点在しており、歴史に興味ある人にとっては非常に面白いです。

