【旅行記】ベルリンからWroclawのクリスマスマーケットへ

12月になると、ヨーロッパ各地でクリスマスマーケットが催されるようになります。今回は、マインツに引き続き、クリスマスマーケット特集第二弾ということで、ポーランドのWroclawのクリスマスの様子をレポートします。

Wroclaw (Breslau)ってどんな町?

Wroclawは、現在でこそ人口60万人をかかえる、ポーランド有数の大都市ですが、もともとはシレジア地方という、モンゴル帝国、オーストリア、ドイツ(プロシア)、など数々の侵略者に脅かされ続けた地域です。

モンゴル軍の侵攻後、神聖ローマ帝国領に加えられたため、次第にドイツ文化の流入が進みました。1740年のオーストリア継承戦争以降、領有権はプロシアに移り、第一次世界大戦後のシレジア蜂起などを経て、1945年、ドイツの敗戦とともに、実に9世紀ぶりにポーランドの手元に戻ってきます。

戦後、ポーランド人の手によって町が再建されましたが、街並みはまだドイツ様式のものが多く残っており、住民の中にもドイツ語を話すものが残っています。以前は同じプロシア領だったということもあり、ドイツからのアクセスも容易で、バスでベルリンから4時間ほどで到着できます。

ドイツ語読みではBreslauですが、この読み方をするとポーランド人は怒ります。

ベルリンからWroclawへ

電車で行く方法、バスで行く方法、と二種類ありますが、電車の場合はPoznan経由になりますので、基本的にはバスでの移動がおススメされます。

バス会社はいくつかありますが、ベルリン発、Wroclaw着のバスは、大体ベルリンの以下の3つのバス停から発着します。

Berlin Hauptbahnhof

ベルリン中央駅です。バス停は、ベルリン中央駅のEuropa Platz口から外に出て、信号を渡ったところにあります。中央駅から徒歩5分くらいです。

バスの運転手にチケットを見せます。

バスはDB Busという、電車と同じ会社によって運営されており、チケットを予約すると自動的に座席が予約されます。Wi-Fi、コンセント付です。

Berlin Südkreuz

同じく、列車の駅の近くにあるバス停です。中央駅から鈍行で20分ほど離れたところにあり、ここからは、プラハ行きのバスなども発着しています。

Central Bus Station Berlin (ZOB)

最後に、ベルリンバスターミナル、通称ZOBというバス停からFlixbusがWrocla行きのバスを運行しています。ただ、このZOB、ベルリン郊外にあり、近くにカフェやWi-Fiの設備が少ないことから、あまり使い勝手がよくありません。

基本的に、ベルリンからバスでどこかへ移動するときは、ベルリン中央駅か、Berlin Südkreuz発のバスをお勧めします。

ちなみに、国境でのパスポートチェックはあったりなかったりです。4回乗ると1回くらい、警官がバスの中に入ってきて、パスポートチェックされます。

Wroclawのクリスマスマーケット

上述のような歴史的経緯もあり、地理的にもドイツに近いことから、Wroclawのクリスマスマーケットは、ドイツのそれと似ています。

ホットワイン

上記の写真はホットワインで、購入の際にはデポジットとしてポットの代金が含まれています。記念に持ち帰りたい場合は、そのまま持ち帰ってよく、デポジットを取り返したい場合は、ポットを返却するとお金を返してくれます。

人形劇のようなシアターがありました。これは7人の小人たち、でしょうか。

Wroclawは欧州文化の交差点としても知られており、美術館やシアターなど、市内には見どころがいくつかあります

また、少し郊外に足を延ばすと、高層ビルが有り、エスカレーターで上にあがるとパノラマビューが楽しめます。

ただし、上にのぼるためには、前日からチケットを購入しなくてはいけないので、注意しましょう。