【スウェーデン留学】ストックホルムなどで大学寮などフラットを探すのはめちゃくちゃ大変

海外に留学する人にとってみんなが苦労する点の一つが家探しではないでしょうか?

今回はスウェーデンの住宅事情、特に留学生が直面する家探しのお話を解説していきたいと思います。

家探しはみんながぶつかる壁なので事前の心構えとエネルギーが必要です。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]今回はスウェーデンでの住宅事情についてです。
スウェーデンに留学する人はこれを読んで心の準備をしてください。[/word_balloon]

スウェーデンで留学生がぶつかる最初の難関、家探しの難易度はめちゃくちゃ高い!

どこの国でも家探しはある程度苦労しますが、スウェーデンでは特に他の国より難易度が高いでしょう。

情報収集、色んなウェブサイトやfacebookグループに登録、大家や不動産業者に連絡し見学の予約、契約内容の確認に実際の引っ越しまでやらなければいけないことはごまんとあります。

ウェブサイトや入居者募集のグループには詐欺やスパムもあり油断はできません。

スウェーデンの住宅事情

スウェーデンはヨーロッパの中でも比較的物価が高い反面給料も高く、また福祉も充実しており、国民の多くが英語を話せる国とあって、EU内のみならず中東、アジア、アフリカ、アメリカ大陸など世界中から移民にとっても魅力的な国です。

その点もあってか、年々スウェーデンの人口は順調に伸びています。

上のグラフは北欧各国の人口の推移ですが、スウェーデンは人口1千万人を超えています。

しかしここに問題があります。

人口が伸びてるせいもあり、スウェーデンでは長年住宅不足が続いていて、家を見つけることが困難な状況になっています。

この問題はスウェーデンでは結構深刻で、多くの人が引っ越ししたくてもフラットや家が見つからないという問題が出てきます。

ヨーロッパでは大学に入ると両親を離れてフラットシェアするっていうイメージがあると思いますが、スウェーデン人の学生は引越し先が見つけられず実家から大学に通うというパターンもよく聞きます。

The Localという北欧やヨーロッパで英語でニュースを伝えるメディアがありますが、2018年の記事でこの問題についてスウェーデンの現状を端的に表しています。

In 2018, 410,228 students were registered at Swedish universities, around 4,700 more than the previous year. There are 96,990 student rooms or student apartments available all across Sweden.
引用:The Local.se: Swedish student housing ‘More a privilege than a fairly allocated resource’

2018年では約41万人の学生がスウェーデンで登録されているが、学生寮の数は10万にも満たないと書いてあります。

地方都市でも大学入学時に大学寮に入れたらラッキーで、2年時や3年時に入れたり入れなかったりというのはよく聞く話です。

ストックホルムの事情

地方都市でさえ家を見つけるのが大変なのに、ストックホルムなどはさらに悲惨です。

引用:Business Insider: The official way to get an apartment in Stockholm, Sweden is to put your name on a list and wait 10 years

上記の画像はストックホルムで賃貸住宅の順番待ちをしている人数の統計を出しています。

グラフを見て分かる通り、待っている人数は年々右肩上がりで、2015年の時点で50万人異常が順番待ち状態です。

ちなみにストックホルムの人口は約100万人なので、50万人という数字がいかに異常かと分かると思います。

引用:Business Insider: The official way to get an apartment in Stockholm, Sweden is to put your name on a list and wait 10 years

こちらはストックホルムで賃貸住宅が手に入る平均待ち時間のグラフです。

Arというのは年という意味で、すべて年単位の数字です。

平均で一番多いのが6年から10年と絶望的な状況です。

上二つの統計は大学寮だけでなく賃貸住宅についてですが、ストックホルムで家を見つけることがいかに難しいか分かるでしょう。

一言で言えば異常という他ありません。

スウェーデン人もこの状況でいつどこに引っ越せるかなどまったくわからないので、引っ越す予定はなくとも念のために順番待ちをしている状態です。

留学生はどうなるか?

上の話だけ見ると留学生にとっては絶望的です。

しかしもちろん大学はこの事情をよく理解しているのである程度サポートしてくれる大学もあります。

大学や地域にもよりますが、地方に行けば家も見つかりやすくなります。

また大学にも人気、不人気があり、地方の人気のない大学であれば学生全員が寮に入れることもありえます。

大学寮に多少余裕がある場合、交換留学生は優遇される場合があります。

僕が行った大学では日本人などEU圏外からの交換留学生は優先的に大学寮に入ることができ、家を探す必要がありませんでした。

EU内の交換留学生(いわゆるエラスムスプログラム)は補助金が出ているせいか優先されず、自分たちで家を探す必要がありました。

しかし一番可哀想だったのはスウェーデンの大学に正規留学する学生でした。

正規留学生はスウェーデン人と同じ扱いになり、情報こそもらえど、家を見つけるための具体的なサポートは一切してもらえませんでした。

エラスムスの学生は補助金をもらっていたので予算に多少の余裕がありますが、正規留学生は全て自費で賄わなければならず、予算も余裕がありません。

ちなみに大学によっては家を探す新学生たちのために一時的な寝床を提供してくれる場合もあります。

逆に言えばその期間内に家を見つけられなければ家なき子になってしまい勉強どころではなくなってしまうので余裕は一切ありません。

まとめ

もしスウェーデンに留学が決まったら住むところはどうなるのか、学生寮に入れるのか、自分で探さなければならないのか確認する必要があります。

交換留学生は、学生寮に入れるところを選ぶのもありです。

この点で一番最悪なのが、大学はストックホルムにあったり、ルンド大学やウプサラ大学でも自分で家を探さなければならないケースです。

正規留学生は今更選べませんが、交換留学生にとってもかなりの苦労が予想されますので正直あまりおすすめできません。

今度はスウェーデンの順番待ちのシステムについて話したいと思います。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]この問題はスウェーデンに正規留学する人や移住する人全員が経験することです。
正直僕もスウェーデンに初めて来た1ヶ月はフラットを見つけるのに死に物狂いでした。
できればもう経験したくないですね。[/word_balloon]

[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true”]ちなみに私のストックホルムの友達は大学寮に申し込んだものの、結局は入れずそのまま卒業したわ。
実家がストックホルム郊外だから良かったけど、地方だったらかなり苦労してたわね。[/word_balloon]