【体験談】プラハで家探しは大変。3ヶ所、2回の引越しで苦労した話

私はチェコに来て4年目になります。

交換留学生は半年から1年間、日本から出向で来てる駐在員は約3年ぐらいで日本に帰ることがあるので、やっと長期組の入口あたりに入って来たあたりだと思います。

そんな中でチェコでは3ヶ所、プラハ内で引越しを2回経験しました。

最初の二軒は大学の寮、そして現在は2人のチェコ人とフラットシェアをして住んでいます。

これは他人と比較すると、多分他の日本人よりは比較的多いんじゃないかと思います。

と言うのも、私は交換留学生や駐在員とは違い、正規の学生だったので一から十まで全て自分でこなさなければならず、学生だったのでできるだけ費用を抑えたかったというのがあります。

チェコで家探し

チェコ、というかプラハの家探しを私の経験から一言で表すなら”大変”です。

子供の時は正直30歳で全く知らない国の家探しをするとは一瞬たりとも思いませんでした。

まあ正直20代後半になるまでチェコがどこにあるかすら知りませんでしたが。

そんな行き当たりばったりな体験談をここで書いていくので新しくチェコに来る人の参考になればと思います。

駐在員や交換留学生はあまりこの点の苦労はしないでしょう。

企業や大学が事前に準備をしてくれるので少々手間ではありますが、書類関係の準備だけで済むからです。

しかし自分で探す場合何よりも根気と時間が必要になります。

もし理想が言えるなら、お金を払って不動産業者に依頼したりするのも悪くないと思います。

それくらい面倒なこともありますので、自分で探す方は少し覚悟しておくといいでしょう。

ちなみに経験上、インターネットで家探しをする際、詐欺まがいのサイトだったり友達からも色々と話を聞いていたのでみなさんも気をつけてください。

お金はなんの確約も無しに振り込まないようにしてください。

理想は鍵の交換時に費用の支払いです。

一件目は日本から探すことに

最初チェコに来るきっかけはチェコの大学に受かったからです。

私の世紀留学先は私立大学だったため、そこの大学は寮をもっておらず、自分で探してくれと連絡があったのみでした。

なので日本からインターネットで探していましたが全然見つかりませんでした。

私はチェコに行く際、特に知り合いやコネがあったわけでは無かったのでFacebookを使ってみていましたが、新しい案内が追加されるたびに30分で15件のPM(private message)のコメントを見ると正直見つかる気が全く知りませんでした。

ちなみにこの時点で日本を発つ二週間ぐらい前です。

当時は家の探し方も何も知らなかったので軽く絶望したのを覚えています。

正直やばいと思いもう一度いく先の大学に何かアドバイスはないか改めて問い合わせたところ国立大学の寮が他大学でも空いていれば入れると教えてもらい、とにかく連絡をしてみることに。

ちなみにもらった大学のリストはこちらです。

寮へのリンクをしてあるのでもし新たに大学の寮を探す人がいれば参考にしてください。

連絡して見たところ、カレル大学の一部の寮ならまだ空いてると言われ他に宛てもなかったのと、探すのに疲れて来たので、とりあえず安そうなところを選びました。

それがNádraží Hostivařと言う場所です。

Google Mapsで見るとどこらへんかわかります。

まず場所の感想ですが、中心部から遠く、メトロとトラムを乗り継がなければ行かずめっちゃ不便でした。

トラムは中心部まで行くのがありますが、トラムだけだと大体50分ぐらいかかります。

そして部屋や設備ですが、部屋は二人用で洗面用のシンク、余り大きくないワードローブが二つ壁についてある棚が二つ、そして机が二つだけでした。

各フロアには10部屋(各部屋二人用)なので合計20人住んでいたことになりますが、共有の冷蔵庫は余り大きくないものが2つあるのみ、シャワー、トイレ共有、そしてもちろん自分が買っていたサラミやヨーグルトが度々盗まれるというめっちゃ腹が立つ寮でした。

キッチンも電気の小さいコンロが二つだけだったので不便極まりなかったです。

ただ良かった点は家賃が一ヶ月確か2,850コルナで2018年12月末のレートで約14,000円でした。

そしてここの寮は大きく、食堂もあったので私は寮入口のラウンジや食堂で何人かのヨーロッパからの交換留学生と仲良くなり友達もできました。

ただ一年ほどここには住みましたが、その間にエレベーターが2度ほど故障し(自分の部屋は最上階の8階)、寮の有線(のみ)インターネットは度々止まり、週末友達と出かけようにも中心部まで遠いのもあり不満の方が大きかったと思います。

チェコで初めての引越し:Karlovo Namestiの寮へ

大学で2学期目が終わり夏休みに入った6月頃、この機会に新しい場所へ引っ越そうと考えました。

と言っても、私の月の予算は6万円が目安だったので、他の寮を探し始めました。

ヨーロッパに来るオススメの時期についてここでも触れていますが、普通の家やフラットならば空くタイミングはばらばらですが、大学の寮の場合夏休みに学生が多く入れ替わるのでこの時期が目安でした。

今度はチェコ工科大学の寮で場所はKarlovo Namesti、こちらはプラハ市のほぼ中心部なのでロケーションは最高でした。

ここは家賃が月3,300コルナ(約16,000円)でインターネット代は4ヶ月で800コルナ(約4,000円)と前回よりは割高でした。


部屋の画像:Booking.com

こちらは2部屋で冷蔵庫、シャワー、トイレを共有、寮全体も無線LANだったので値段の面では満足でした。

ただ、こちらの寮は100年ぐらいの歴史があり全体的に非常に古かったのと、部屋は又二人部屋で7平方メートルと前回より更に狭かったです。

もし興味がある方はGoogle MapsでHlávkova collegeと検索してください、寮の画像が確認できるので入るのを検討している方は一度確認するのをオススメします。

ここの不満な点は;

  • 寮が全体的に古い
  • 200人ほどの寮に共用の洗濯機が二台のみで夜の24:00までしか使えないので競争が激しい
  • 部屋がめっちゃ狭い
  • 食堂はついてない
  • 1フロア大体50人ほどで各階キッチンは一つ、キッチンが部屋によっては遠く、電気コンロが二つのみ
  • もし自分の部屋でベットが余っていれば人を泊まらせることができるが、連続で3日間まで
  • 他の人と知り合える機会はあまりなかった

逆に良かった点は;

  • 街の中心部にある
  • 歩いて数分でメトロ、トラム、バス停がある
  • もし同居人が出て行き、かつ新しい人が来なければ、家賃の1.5倍を払うことで一人部屋として使える(現在は2倍とも聞いているので確認が必要です)
  • シャワー、トイレは2部屋で共有なので問題は起きにくい
  • 入り口にチェコ人の受付を通らないといけないのでセキュリティは万全

二人で部屋を使うには狭すぎますが、もし一人で使えるなら比較的過ごしやすいでしょう。

立地が非常に良いので基本的に良いところでした。

住んで一ヶ月ほどで一人部屋として使うことができたので、大学でのプレゼンの準備やテスト勉強も自由にできたのでよかったです。

こちらには私がオランダに交換留学に行くまで住んでいました。

オランダから戻って来る際には、また二人で部屋を共有すると言われたので、新しく家探しをすることになりました。

2回目の引越し:Dajvickaで日本人、チェコ人とフラットシェア

さて今年の2月からは日本人とチェコ人とフラットをシェアして住んでいます。

ここは金曜のオリンピアの飲み会で知り合った日本人が一部屋空いていると教えてもらい、交換留学から戻って来るタイミングで引っ越しました。

家賃は7,000コルナ(約35,000円)で大学図書館の近くということもあり、卒論に向けて最適な環境でした。

この場所で7,000コルナはあまりでてこないので運が良かったと思います。

現在はこちらのブログで自分につながることを出す予定はないので具体的な話は避けますが、概ね満足しています。

引越し、家探しを通して思ったこと

引越しや家探しは色々と手間なので時間があるときに動いた方が良いでしょう。

最初にも書いた通り、不動産業者は家賃一ヶ月分を仲介手数料として請求する分代わりに探してくれますので、お金にゆとりのある方はそちらを利用するのも良いと思います。

探しているとFacebookやホームページで詐欺と思われる物件やブローカーもいるので注意してください。

私は家賃は鍵と交換で支払いました。

デポジットは一般的ですが、事前に退去時に返金可能としている方も多いので確認してください。

正直引越しには時間とエネルギーを使うことになります。

引越し先大家さんへの連絡、現在住んでいるとこの大家さんへ退去の連絡、ビザオフィスへ住所変更の届出、実際の引越し等やらなければいけないことはたくさんあります。

手続き関連や家の契約書に関しては又別でお話ししたいと思います。

この経験を通して感じたことはお金は手間と時間をセーブできるということでした。

その代わり、30歳にもなって海外で引越しの経験ができたので良かった面もあります。

家探しをする際の参考になればと思います。