【イタリア大学留学5】ここからが正念場~ビザ用書類集め編~

Chao‼

どうも、期末テストが終わった喜びも束の間、1週間せずに授業が始まる筆者です。

イタリア大学留学、最後の難関、ビザ申請について解説していきたいと思います!

大学出願の書類申請が終わったばかりに襲い掛かってくるこのビザ申請、実は他の国の友達とも愚痴で盛り上がれるくらい面倒でストレスフルなんです!!!

ビザ申請の書類集め

ここでは書類準備に時間がかかる順に、一部僕の(悲惨な)経験も含めて説明していきます。

その前に、必要な書類のチェックリストやその他書類は大使館が用意しているのでそちらからプリントして記入して下さい。

イタリア大使館:ビザ関連の各種フォーム

今回の記事は全体で以下のことについて書いていこうと思います。

①住居証明
②海外傷害保険
③世帯収入の証明
④入学許可証
⑤ビザ申請用紙
⑥その他
⑦予約について
⑧筆者との約束

住居証明

まずはこの住居証明からなのですが、これに関しては大学側が寮を提供してくれる、または簡単に申し込める人は、そこから簡単にもらえるのであまり時間もかからず難易度もガクッと下がります。

なのでここでは住居を自力で見つけなければならない人をメインターゲットとして説明していきますので、寮に入る人などは最初に説明する必要なものを見たら次の項に進んでもらっても構いません。

と、いうわけで必要な書類はこちら!!(ドンッ!)

  • 賃貸証明書
  • (寮などの場合)入居証明書
  • ホームステイ先からの受け入れ許諾証
  • オーナーの身分証明書のコピー

主に必要なものはこれらで、自分の入居方式によってこれらのうちで入手しなければならないものは変わります。

特に注意してほしいのは「オーナーの身分証明書」です。

これは大使館のチェックリストには書かれていません。(寮生活やホームステイの場合はどうかわかりません)

僕は自力で住居を探さねばならなかったのですが、念のために大使館に、「大学寮の提供がないのでネットで自力で探したのですが、申請時に必要なのは賃貸契約書のみでしょうか」とメールで尋ねたところ、「それで問題ありません」と言われました。

そこでそれだけを持って申請に行ったら、「オーナーの身分証明書のコピーも必要ですよ?」と、メールした職員とは別の職員に言われました。

そうなんです、こういうことが起きるのがこの大使館なんです…

これを聞いたあなたなら、事前に「住居オーナーの身分証明書のコピーは必要ですか?」と聞くことができるはず…!!!(血の涙)

そして、自力で家を探す場合、現地に行けるのが一番なのですが、お金も時間もかかるしなかなかそうはいかないと思います。

その場合、日本からネットを通じて探すことになります。

ちなみに僕が使ったのはHousingAnywheretoiuというサイトです。

引用:housinganywhere

このサイトで、イタリアのどこで家を探したいか入力していくと、簡単に探すことができます。

良い物件があったと思ったら、早めにコンタクトを取って入居を決めちゃいましょう!!

コンタクトを取る際には念のため最初に、「オンラインで契約、契約書の送付をしてもらうことは可能ですか?」と尋ねましょう。

そしてその契約書とオーナーの身分証明書を印刷出来たら完了です!

海外傷害保険

続いては海外傷害保険についてです!

海外傷害保険ならなんでもいい、というわけにはいかず、条件があります。

  • 滞在の全期間をカバーできる
  • 医療費の項目が無制限

この2つを満たしたものでないと認めてもらえません。

実際に目の前でこの条件を満たしておらず、「え?これじゃダメですけど?ちゃんと条項読んだんですか?」と言われてる女性がいました…

それで特に厄介なのが2つ目の、医療費の項目が無制限というところです。

普通にググっても意外と情報が出ずに苦労する人もいることでしょう…

そこで僕が利用したのが、アイ・エフ・クリエイトという会社で、複数の保険会社の資料を自分の条件に合わせて送付してもらえます。

引用:i保険

この会社を通している人限定の保険として各保険会社が提示している保険内容に、医療費が無制限のものがいくつか含まれていました。

資料請求は無料ですし、気になった人、困っている人は確認してみてください!

世帯収入の証明

この世帯収入の証明では、基本的に2通りの証明方法があります。

1つは自己資金の場合、もう1つは親が負担する場合です。

自己資金で留学する人は証明として、資金の入った自分に銀行口座の通帳と通帳のコピーが必要で、通帳は過去6か月間に安定した資産状況が確認できるものでなければなりません。

安定した資産状況に関して、細かい情報を僕は得られなかったのですが、毎月安定した収入があり、貯蓄が十分にある必要があると思います。

具体的には、イタリアでの学生の平均生活費は700~800ユーロといわれているので、それを1年分8400~9600ユーロ、日本円で108万円~115万円を支払える能力があるかどうかを見られると思われます。

そして、こちらのほうが多いと思うのですが、親が負担する場合についてです。

この場合は、以下のものが必要になってきます。

  • 親に冒頭にリンクを載せている大使館のサイト内でダウンロードできる保証書を記入してもらう(保証書letter of guaranteeと書かれています)
  • 実印登録証明書
  • 資金の入ってる保証人名義の銀行口座の通帳と通帳のコピー(こちらも同様に過去6か月間に安定した資産状況が確認できるもので、日本語で構いません)
  • 保証人のパスポートのコピー

保証書の親の出生地などの情報は住民票や戸籍に則って記入します。

期間の欄には、出国日と出国日から1年後の日付を記入します。

ただしこの日付は、後に出てくるビザの申請書や海外傷害保険の有効期間開始日と同じにしましょう。

実印登録証明書は市役所などで10~20分で取れます。

通帳のコピーは、最後に記帳した日から遡って6か月前のページからで大丈夫です。

ただし注意点として、記帳は申請日のギリギリ(というか前日!)のものが好ましいです。

僕の記憶では大使館のサイトにいつのものとは書いてなかったと思うのですが、実際に申請日に待合室の中の張り紙に「通帳の記帳は申請日の前日のもののみ受け付けます」という趣旨のことが書かれていました。

僕の申請は月曜日で、記帳は土日出来なかったら困るので金曜日にして、その分までのコピーを持参したので凍り付きそうなくらい冷や汗をかきましたが、月曜日だったからこそなのか、スルーされて事なきを得ました…(皆さんは前日までのものにしましょうね♡)

入学許可証

入学許可証に関して、たいていの人は大学などから郵送やメールで”iscrizione”が送られてくると思います。

その人たちは、その原本や印刷したものとコピーを持っていきましょう。

ただし一部の人(僕のような人)は”pre-iscrizione”をもらっている可能性があります。(これは本当にレアケースです)

ここまでの話で散々問題になると言っていた”pre-iscrizione”問題が、ここで、ついに、火を吹くことになるのです!

結論として、僕はこの”pre-iscrizione”でビザを発行することができました。

しかしその道のりはかなりガタガタとした、オフロード車が必要なレベルでした…

pre-iscrizioneで血尿出るぐらいめちゃくちゃ苦労した話

僕はこの”pre-iscrizione”を合否の通知が来た時にもらっていて、その後文化会館を通して出願する際に「この書類では出願することに問題はありませんがビザは下りない可能性があるので、聞いてみたほうが良いです」と言われました。

そこで大阪イタリア大使館にメールで書類の可否を聞いたところ、やはり「これではなく、iscrizioneの提出が必要です」と言われました。

すぐに大学にそのことを話すと、大学側としては「pre-iscrizioneが当校が出す入学許可証であり、iscrizioneは現地でビザを持って登録等を終えた後でないと発行できません。それに関して問題がある場合は大使館と連絡を取る必要があるので、その旨と連絡先を大使館に伝えて下さい。」と言われたので、もちろんすぐに大使館にその通りにメールをしました。

すると、「当館はビザの発給を担当している機関ですので、留学の手続きに関しては文化会館にお聞きください。」と返信が来て、内心「ファッ!?」となりながら、文化会館に連絡をすると、案の定「それに関しては管轄外なので大使館と大学に聞いて連携を取ってもらうようにして下さい。」と。

もう一度、文化会館にこう言われましたということを含めて書類と大学との連絡のことを伝えると、「お手数ですが、まずは文化会館で留学相談を受けて下さい」と言われ、僕はもう「何言ってんだテメェ…?」状態。

そこから再度文化会館に連絡をしたりしましたが、肝心の大使館にはメールを送っても返事すら来ない状況に。

そんなこんなしているうちに1か月近くがたってしまい、お盆休みもとっくに明けて連絡がこないとおかしい状況。(僕の胃とメンタルもおかしい状況)

結局電話をかけると、「だから何度も言ってますけど(2回)なぜ文化会館に留学相談をされないのですか?文化会館を通さないとビザ申請などは出来ませんけど?」と半ギレで言われたので、頭にきて顔が真っ赤の僕は「 し て ま す け ど ? ? ? 」と一言。(イキリボーイ迫真のコメント)

すると、少々お待ちくださいと言われ、文化会館から大使館に送られる留学者名簿を確認し、「名前ありました」。

怒髪天を突き、天井に穴をあけていた僕に、「じゃあ入学許可証の代わりに大学とのメールを全て印刷して申請時に出していただければ十分ですので」と言い、その電話は終わりました。

さて、ここまで連絡を取っていた相手は全てある某職員でした。

そして申請予定日の1週間前に、確認の意を込めて「電話で言われたように大学とのメールのやり取りを入学許可証の代わりに持参します」メールを送ると、「それでは認められません」と、ここにきて初めて別の職員のイタリア人男性が…

バトルでこんらん状態のポ〇モンのように訳も分からずに自分を攻撃しながら「そちらの職員の〇〇さんに口頭でそのように言われました」というものの、やはり認められないとのことで、最後に大学と連絡が取りたいというメールに返信してからは返事がないまま当日を迎えることとなりました。

当日、ずっと連絡をとっていた某女性職員であることを祈るも、直前にメールを寄越したイタリア人の男性職員が窓口担当の日で、「またメールと同じことの繰り返しだ…終わりだぁ…」と打ちひしがれていたものの、結局、窓口で話していると、「じゃあ大学と連絡を取って私が直接書類をもらいますよ」とあっさり解決。

結果として後日pre-iscrizioneが申請書類として認められました。

何度も大学と連絡を取ってほしいと言っていたので、それまで僕とずっと(ずっととは言ってない)コンタクトを取っていた某女性職員が早く連絡してくれていればこんなに面倒なことにはならなかったのでは…

と思いつつ、焦りはしたものの結果的に僕が絶望したイタリア人男性職員が担当にあたって助かった筆者なのでした。

与太話が過ぎてしまったので、今回はここまで!

いやぁ、年を取ると昔話をしたくなっちまうモノなんですYO

次回は残りの半分⑤~⑧の解説です!

それでは次回の記事で!

Chao!! Sogni d’oro!!