私はチェコの大学への留学をオススメしている方だと思います。
日本の受験だけが全てでは無いと言いたいですし、海外に行けばそれまで知らなかった可能性やチャンスに出会えます。
ただ、チェコの大学進学で一点だけオススメできないのがこちらNostrificationの手続きです。
一部の人は手続きが手間ではあるものの、それだけで済む人もいます。
しかしもしあなたがもし試験を受けなければ行けない場合、非常に厄介になるかもしれません。
自分と同じように海外からチェコに留学のために来て、期間内にこの手続きが終わらせられず、大学を去っていった人も見ました。
難関Nostrification
恐らくNostrificationという単語を一度も聞いたことがないと思いますが、チェコの大学に正規留学を少しでも考えているならこの記事を最後まで読むことをオススメします。
チェコの大学に進学を考えている方、あなたは恐らくNostrificationという手続きを行わなければなりません。
この手続きをしなければいけない方、この記事をブックマークしておくことをオススメします。
理由はこの手続きが非常に難しく、時間もお金もかかるからです。
実は私もこのNostrificationにはもの凄く苦戦しました。
今回は私の知っていることを噂レベルから全て載せていきます。
恐らく長くなりますがNostrification徹底解説しますのでぜひ読んでください!
Nostrificationに関する記事は3つに分けて更新する予定なので、チェコで正規留学を考えてる方は全部読むことをオススメします。
Nostrificationとは?
こちらはチェコの大学に進学する際に必要になるチェコでの高卒認定だと思ってください。
ただ、ウェブサイトによると実際はもっと後半に使われており、特定分野での技能職を得る際にも必要になったりするようです。
しかしこちらは私の範囲外なので、今回は大学進学用に必要な手続きだと思ってください。
ウェブサイトでまとめられている中ではこちらのサイトが分かりやすいでしょう。
基本この手続きを終わらせないとチェコで正規の学生とは認められず、チェコで学割を受けることもできません。
ただいつまでに終わらせないといけないか(入学までに終わらせないといけないのか、それとも入学してからでもいいのか)、大学がNostrificationの手続きができるのか、そして場合によってはこの手続きを完了させるために試験を受けなければいけなければいけない場合があったりと時間もお金もかかり複雑です。
まずざっと流れを説明するとこうなります。
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- チェコの大学への入学が決まる
- 必要書類を集める(日本)
- 必要書類をチェコ語に翻訳する(チェコ:私立の場合必須、国立大の場合は英語で提出できる可能性有り)
- 書類の提出(恐らく国立大の場合は日本からでも可、私立大の場合はオリジナルの書類を提出しなければならないのでチェコに来てから)
- およそ30日間の審査
- 結果が住所に郵送される(私立大の場合)
- 認定が認められ、手続きが完了した場合は、それを示す書類を大学に提出
- 試験が必要と言われた場合は役所が指定する学校で試験を受ける(チェコ語)
とこのようになります。
二つポイントがあり、一つ目は私立大に行くか国立大で行くかで手続きをする場所が変わること、そしてもう一つは試験を受けなければいけないかどうかです。
恐らく国立大学の場合、大学独自(又はカレル大学など大きい所)で手続きが可能になりますが、事前にこの手続きを終わらせなければいけないので時間的な余裕はありません。
カレル大学がNostrificationの案内を出していますので、カレル大学又はチェコの国立大学への進学を検討中の方はこちらをお読みください。
カレル大学:海外の学位の認定について(英語)
試験に関しては後述しますが、私たちの成績は気にされないが、Secondly Schoolの時点で合計何時間私たちが勉強したかを見られます。
これは人から聞いた噂話ですが、基準として4,000時間を越えていると試験が免除されると言ってる人がいました。
逆に私立大学の場合は、学期が始まるまでにこの手続きが終わらなくてもLife Long Programという形で1年間のビザを出すことができ、Nostirificationが終わっていなくても他の大学生と全く同じように勉強することができる場合もあります。
その際は入学から一年以内にこの手続きを終わらせればいいので時間に余裕があります。
しかし手続きはあなたが住む市役所で行わなければならず、書類も全て法廷で認められた翻訳者のチェコ語訳が必要になり、手続き自体が難しくなります。
対象になる学生
基本的にチェコで正規の大学生になる人はみんなこの手続きを行わなければなりません。
しかし一部例外があります。
医学部生
これまた人から聞いた噂話ですが、1年間の授業料が1万ユーロを超える場合は手続きが免除になると聞いたことがあります。
カレル大学では英語で医学部を勉強できるコースがあり、1年間の学費は約13,000ユーロなのでこれに該当します。
カレル大学:医学部の授業料(英語)
恐らく似たような手続きをしなければいけないでしょうが、それでもNostrificationよりは楽になるでしょう。
カレル大学:医学部の場合の手続き(英語)
国立大学生
上でも書いた通り、国立大学は独自でこの手続きができたりします。各大学のホームページにNostrificationやRecognition of Foreign Diplomas and Degreesなどの項目がありますので進学を検討している大学のホームページを確認することをオススメします。
私立大学生
こちらは住む市区町村の役所で手続きを行うことになります。
基本的に私立大学は具体的なサポートができませんので自分で動かなければなりません。
ちなみにプラハの場合はŽivnostenský Úřad Hlavní Město Praha Pobočka Praha-Nové Městoと言い、メトロのMustek駅とNarodni Trida駅の間にあります。
ちなみにここのスタッフは英語を話すと不機嫌になるので、行く際はチェコ語を話せる人と必ず一緒に行ってください。
ちなみにプラハのオフィスは月曜と水曜しか空いていないので注意が必要です。
交換留学生
日本の大学から交換留学などでチェコに来る場合はこの手続きは必要ありません。
この手続きはチェコの学校に正規で留学する際に必要になるものなので、1学期や2学期しかいない交換留学生は上でもあげたLife Long Programという形で1年間チェコにいられます。
交換留学生は自分の大学からビザや書類の手続きについてアドバイスがもらえ、恐らくそちらの方が確実になります。
交換留学生も手続きは大変だと思いますが、正規留学より手続きが簡単なのと、自分大学からサポートもしてもらえますので慌てる必要はありません。
次の記事では
次の記事では必要書類とその集め方、そして私立大学の場合の申請方法について書いていきます。
Nostrificationの手続きは複雑で思ったより時間がかかります。
私はチェコに来てすぐにこの手続きをはじめましたが、日本から追加で色々と書類が必要になり、さらにその書類を全てチェコ語に訳してもらわなければいけなかったので時間とお金が予想以上にかかりました。
なので何度も言いますが、時間にはできるだけ余裕を持って早めにこの手続きを開始してください。