【30代日本人独身男性】プラハで月収33万円の生活水準を紹介します!

悠々ユーロの井上です。中学生の時にクラスのいじめっ子にケツバットを喰らって以来野球が嫌いです。

そんな元陰キャニートの僕ですが、30歳にしてチェコに移住・就職し、同窓会にも胸張って参加できるようになりました。

今回は、プラハで年収600万円稼ぐとどんな生活水準なのか、紹介していきたいと思います。

プラハで年収600万円の生活

まず、生活水準の紹介の前に、額面で年収600万円だと、手取りでどのくらいになるのか説明します。基本的に、チェコで我々日本人が働くと、稼ぎの3割程度が税金やら保険料やらで引かれ、手元に残るのは7割程度です。

僕の場合、現在2年以上フランスのメーカー系貿易会社で働いていますが、月々貰えるのは以下のような形です。

  • 月収  33万円
  • (賞与  2カ月分程度)
  • 住宅手当5万円
  • 通勤手当6000円
  • 出張手当5000~10000円(1日あたり)
  • 語学研修費 10000円
  • 昼飯チケット 10000円分
  • スポーツジム半額チケット

このうち、課税対象になるのは月収33万円の部分だけで、そのた住宅手当や出張手当は非課税です(ちょっとずるいですが、全部ひっくるめて年収600万円です)。ですので、月収33万円のうち、手元にのこるのは22~23万円程度です。

それにくわえ、僕の業務は出張がマストなので、毎月営業手当のようなものが6~7万円支給されます。

また、元々フランス系の会社ということもあり、社内にはフランス人が多いのですが、そのため駐在員を対象にした住宅手当が、なぜか外国人である僕にも支給され、これで月々の家賃はそのまま浮きます。

それでは、この「手取り23万円」+「出張手当7万円」+αで、プラハでどのような生活ができるのか、紹介していきます。

住居

以前も紹介しましたが、プラハの学生アパートの相場は3万円~4万円程度です。これだけ払えば、20㎡くらいの一人部屋に住めます。

僕は現在彼女と同棲しているので、8万円の1LDK(61㎡)の家に住んでいます。会社から支給される補助は5万円までなので、3万円は自己負担です。

8万円払えば、比較的場所に関しては選びやすく、僕は会社にも歩いて通える距離に住んでいます。

交通

会社から交通費代が支給されるため、それでプラハのメトロ乗り放題チケットを購入しています。会社には徒歩15分ほどで通えるのですが、補助の対象なので乗り放題チケットを購入しています。

さて、このチケット、プライベートでも問題なく活用できますし、トラムにも乗れます。

ローンを組めば車も買えるのですが、プラハ内に住む以上、そこまで車はマストでもないため、基本的にこの地下鉄とトラムの両刀使いの生活を送っています。

生活費(食費)

単純に食費だけを考えると、まず昼食に関しては500~600円程度です。30日毎日外食しても昼食代は2万円いかないのですが、会社からは非課税のランチチケットが1万円分支給されているため、実質の昼食代は1万円にとどかない程度です。

夜は、自炊すると月1~2万円で済みます。その他、光熱費などは家賃に含まれているため、基本的に生活費=食費となりますが、4~5万円をこえることはありません。

アクティビティ

チェコ語の語学研修費が、会社から毎月1万円支給されるので、僕は語学学校にかよっています。おかげで、チェコ語で日常会話ができるくらいにはなりました。

加えて、スポーツジムも会社勤めをしていると半額チケットが手に入り、プールやジムなど月4000円くらいで通えます。

その他、同僚との飲み会なども、基本的に欧米人の飲み会スタイルは「飲むだけ(日本のように居酒屋スタイルではない)」なので、1回1000円くらいあれば足りてしまいます。安い!

旅行

地理的に欧州の真ん中に位置するチェコからは、欧州各国への旅行がしやすいです。僕の彼女はプラハで出会ったウクライナ人なので、この前有給を使って5日間のウクライナ旅行に出かけてきました。

格安航空を使えば、欧州各国往復2万円以下でいけてしまうので、一回の旅行(4泊程度)でかかる費用は多くて5~6万円程度です。

バスを使えばドイツやポーランド、スロバキアにも行くことが可能です。基本的に、陸続きであるチェコにあっては、旅行の手間は日本に比べ格段に楽で、金曜の朝に思いついて、金曜の夜に出発、といった離れ業も可能です。

貯金

というわけで、月に2回程度旅行しても、手元にまだ毎月10万円近く残るのですが、これは基本的に貯金に回しています。今度、彼女と日本への旅行を企画しているため、30万円くらい貯めたいなと思っていますが、3ヵ月ほどで溜まってしまいます。

仕事環境

さて、続いて肝心の仕事環境について見てみましょう。いくら年収1000万円もらえても、毎日夜の23時まで残業する生活はきついはずです。

僕の会社の場合、出張を除けば、必ず17時には帰れます。残業すると、その分残業ポイントが付き、例えばその分翌日は遅く出社していいなど、徹底的な残業管理がなされています。

出張の場合はもっと楽で、誰も見ているものがいないため、午前中に取引先との会議が終わると、午後は欧州各都市を観光、というやり方もできてしまいます。

僕の場合、担当区域は欧州全土の日本企業、韓国企業、中国企業なので、西はフランスから、東はウクライナまで行くことがあります。

普通、担当は区域(ドイツ、東欧、スカンジナビアなど)ごとに分けられるのが普通なのですが、元々ドイツにある日系企業を担当後、そのまま欧州にあるアジア系企業が丸々僕のテリトリーになってしまいました。

仕事の内容的には、フランスの会社が製造した製品の欧州各地への配送手配(工場が東欧に、集積地がチェコにある)、貿易実務、顧客管理などで、飛び込み営業などはなく、基本的には本社と取引のある欧州各国企業のメンテナンス、アフターケアです。

そのため、仕事を通じて貿易実務やビジネス英語が身に付き、日本にいたときは時給800円でカラオケのバイトをしていた僕の身からすると、非常にやりがいのある仕事です。

今後、実績が募ればフランス本社への出向もあるとのことで、ますますやる気が出てきます。