チェコやヨーロッパに短期で行く場合は日本の契約に追加料金を払って海外でも一定料金で携帯電話を使うことができます。
しかし海外に長期で行くときにどこの携帯電話会社と契約するかはみんな悩むと思います。
チェコも日本の携帯電話業界と似ており、Vodafone、T-mobile、O2の3社により寡占状態になっています。
基本どこの会社も十分にエリアをカバーしてますので、どこの会社は非常に悪いとかはありません。
しかしデータローミング通信に関して日本と違う面もあります。
今回はEUの政策と合わせてチェコの携帯電話事情について説明していきます。
そしてSIMカードに関して、チェコでは学生割引があるのでそれも合わせて見ていきます。
※2019年1月現在1コルナ=4.89円なので、1コルナ=5円と考えてもらえると分かりやすいです。
チェコの携帯電話事情
結論を先に言いますと、チェコのSIMは学生にとっては悪くありませんが、学生割引が受けられない人、24ヶ月契約が結べない人にとってはあまり安くありません。
国によってサービスの値段は違いますが、イギリスなどでは物価に比べると1ヶ月の利用料は割安だと言われたことがあります。
事情を見ていきましょう。
EUと単一市場
携帯電話の話をする上で少し話は逸れますが、先ずはEUの単一市場について超簡単に説明したいと思います。
超簡単に説明しますと、単一市場と言うのはEU加盟国である28ヶ国にノルウェー、スイス、リヒテンシュタイン、アイスランドが加わった32ヶ国で一つの国の様な市場を作ると言うことです。
例えば日本製品を韓国で売るには関税といい余計な税金と手間が発生します。
しかし単一市場内ではスペインで売られている製品は余計な手間と関税が掛からずにドイツやリトアニアで販売できます(国によって消費税やたばこ税など違うので商品の値段はもちろん変わります。)
でこれが携帯電話とどうかかわりがあるかと言うと、とても大事なポイントにつながります。
このEUはこの単一市場を強くするために2017年より、単一市場内のデータローミング費用が撤廃されたのです。
つまり、ドイツのSIMカードをドイツで使うときと同じ条件でチェコで電話、インターネットが使えたり、逆にチェコのSIMカードをルーマニアやノルウェーで余計な追加費用無しで使えます。
ただ、実際にはもっと複雑でスイスやリヒテンシュタインでは1日に使える無料のデータローミング量が制限されたり、一部の国の一部のSIMカードは自国のみでしか使えない場合もあります。
例えばスウェーデンのHallonが提供しているSimカードはスウェーデンとデンマーク(恐らく合わせてノルウェーとフィンランド)しか使えず、ドイツ、チェコ内では使えませんでした。
ただこちらはどちらかと言うと例外なので、基本大手のSIMカードは問題ありません。
つまり一度チェコなり、EU加盟国のSIMカードを手に入れればEU内の旅行に何不自由なく使えるので大変便利です。
しかし一点注意が必要なのは、イギリスです。
2019年1月現在、イギリスはEUからの離脱問題に揺れており、離脱の仕方によってはイギリスは今のままの携帯電話のサービスは受けられなくなり、データローミングに追加費用がかかるようになる可能性があります。
チェコの携帯電話会社
チェコの携帯電話のプロバイダーは下記三社になります。
リンク先は各携帯会社の月額プラン
リンク先を見ると、日本と同じように月額プランが用意されていますが、こちらは全て24ヶ月間の契約が必要になります。(日本でいう2年縛り)
この24ヶ月間契約のせいで、1年間(12ヶ月)のビザしかないワーホリでは契約できませんので注意が必要です。
切ないですがワーホリで来る日本人は割高になりますがプリペイドSIMを購入するか割引無しの月契約を結ぶことになります。
割引なしはこちら:
学生料金
チェコでは学生向けに様々な割引があり、携帯電話にも学割が適用されます。
まず学割の条件ですが。
- 26歳以下であること
- チェコの学校から発行されるISIC学生カードを持っていること
だけです。
ちなみに私はチェコに来た時は既に30歳だったので学割が受けられなくてめちゃくちゃ悔しかったのを覚えてます。
Vodafone
1ヶ月499コルナ(約2,500円)で10GB、通話無料、SMS無料なのでこれだけあれば毎月問題なく過ごせます。
ちなみに自分は、一年半ほど毎月10GB分契約していますが、月の通信料が10GBを超えたことは一回しかありません。
O2
価格はVodafoneとほぼ一緒ですが、通話は120分までと制限されています。
399コルナの少し安いサービスもありますが、インターネットが5GBと半分になります。
スマホでインターネットをあまり使わない人にとってはお得かもしれませんが100コルナは大体500円なのでそんなにお金も節約できず悩みどころです。
T-mobile
こちらはT-mobile、499コルナで10GB、通話100分、SMS100回分が料金に含まれます。
基本的に学生割引はすごいお得になります。
日本の携帯電話業界と似ており、寡占状態のためサービスに極端な差はありません。
学割まとめ
極端には変わりませんが、唯一Vodafoneが学割料金で電話かけホーダイでもあるのでVodafoneが一番お得になっています。
学生であれば契約して損はありません。
学割、24ヶ月縛り無し料金、プリペイド料金
折角なので全ての情報をまとめて見ました。
画像クリックで拡大
上にも書きましたが24ヶ月契約は、日本でいう2年縛りになります。
これは1年しかないワーホリでは契約できないのと、最初は2年間のビザを持てないので2年縛り有りの料金は除外しました。
プリペイドSIMはチャージしても30日間までしか有効ではないので注意してください。
こうやって見ると、学生料金がかなり優遇されているのが分かります。
ちなみに私はチェコに来た当時30歳で学生料金は適用されなかったので、VodafoneのプリペイドSIMを半年に一回ぐらいチャージして、残りはずっとwifiを繋いで生活していました。
チェコを含めヨーロッパは色んなところにwifiが飛んでいるので、できなくはないがどうしても不便にはなります。
もしあなたがEU内に友達や知り合いがいて、そこの国からチェコよりサービスのいい契約があるならその人にお願いしてそこの国のSIMを使うのもありです。
最初にも書きましたが、人から話を聞くとイギリスなどは高くない料金でサービスがいいという話も聞いたことがあります。
ただ、銀行口座の開設の際の連絡先の登録や、公共の手続きの時にチェコの携帯電話番号が必要な時がたまにありますので、最低でもチェコの番号を持つために、チェコのプリペイドSIMでも手に入れておくことをオススメします。
私の感覚からすると、チェコの携帯料金は学割が適用されない場合割高な印象があります。
他のEU加盟国でチェコより全体的に安い国は結構あるんじゃないかと思います。
消費者にはどうしようもできない難しいところもあるかと思いますが、参考にして見てください。
【オマケ】オススメ無線LAN
チェコではUPCと言う無線LANが一番安定してると周りの人がオススメしています。
大学の寮によっては無線LANが無く、有線のみの場合があります。
その際は自分で無線LANルーターを買わなければなりません。
もし自分で無線LANルーターを探す際はUPCをオススメします。