クリぼっちはヨーロッパでも孤独?日本とヨーロッパのクリスマスの違いとは

私は日本で生まれ育ち、大学をヨーロッパで過ごしているので日本とヨーロッパ両方のクリスマスを体験しました。

ヨーロッパのクリスマスを経験したことがある人は、日本のクリスマスとは全然違うことはご存知だと思います。

面白いなと思った点は、日本でもヨーロッパでもクリスマスが好きじゃ無いと言う人に何人も会ったことがあります。

今回は違いを細かくあげるわけではありませんが、折角なので日本とヨーロッパ両方のクリスマスを経験して、改めてクリスマスの意義について感じたことをお話ししたいと思います。

日本とヨーロッパのクリスマスを経験して思ったこと

僕は日本の蒸し暑い夏があまり好きではありません。沢山楽しいイベントはありますが、あの蒸し蒸しした空気は外に出る気を無くします。

かといって寒い冬も好きかと聞かれたら少し返答に困りますが、クリスマスはとてもいい季節だと思っています。

クリスマスになるとサンタクロースが一年に一度の仕事に精を出しますね。ちなみにこの前テレビでフィンランドにあるサンタクロース村が破産したっていうニュースを見ました。

一年に一回しか仕事をするだけでは生活は成り立たないみたいですね。

景気の冬はサンタクロースさえも凍らせるみたいです。

日本とヨーロッパのクリスマス

さてそんなヨーロッパではクリスマスは家族と過ごし、逆に年末年始は友達や恋人と一緒にパーティーをして華やかに祝うのが一般的です。

海外に住んでいると実はこのクリスマスの時期というのは日本から新たに移住して来た人にとっては少し厄介です。

ヨーロッパに恋人がいれば彼氏、彼女の家族と一緒にのんびり過ごすことができますが、そうで無い場合あまり居場所がありません。

と言うのも、ヨーロッパ人は家族と過ごすので会えませんし、ほとんどのお店は閉まっています。

今はどうか分かりませんが、10数年ほど前はアイルランドではクリスマスはバスや空港もお休みになると聞いており国内の移動もままなりません。

かといって時間が有って日本に帰るとすると今度は恋人のためのクリスマスになっています。

私も一人自分の部屋でクリスマス何もすることなく、ぼっちクリスマスを体験したのは良い思い出です。

なので新しくヨーロッパに移住する方は、クリスマスはどこでどうやって過ごすか事前に考えておくことをおすすめします。

クリスマスの話

それでみなさんはサンタクロースの起源をご存知でしょうか?

一説に寄ると東ローマの聖ニコラウスから来てるそうです。彼は貧しい家に金貨を投げ入れたと言う逸話があります。

ちなみに冬、と言うかクリスマスのシンボルカラーは赤ですが、私はこれに疑問を持っています。

昔のサンタは緑色だったりしたというのも聞いた事はあって、コカコーラの宣伝により赤色になったと思っています。

数年前にアメリカ人にこの疑問を話したら、赤は古代にこの時期を元々祝っていたミトラ教が冬至を太陽が復活するお祭りから来てるんではないかとか、19世紀のディケンズの著作の中にクリスマスは赤色の服を着てるという記述があるといったりしてました。

ディケンズがクリスマスにかけた魔法

Charles Dickens
チャールズディケンズ:wikipedia

ちなみにみなさんはさっき名前を出したチャールズディケンズのクリスマスカロルという本はご存知でしょうか?
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スクルージという意地悪でケチな老人がクリスマスの幽霊と会い、彼の周りの過去、現在、未来を見せられて自分の行いを後悔し改心するとても心温まるお話です。

速ければ一日で読めてしまうのでみなさん機会があれば読んでみてください、おすすめです。

そのクリスマスカロルという本の中でクリスマスを“親切心、赦し、癒し、慈悲の精神に満ち溢れた特別な時期。1年のなかでもこのときばかりは、男女がお互いに心を開き、階級の分け隔てなく同士としてお互いを迎える”と、とても美しく表現しています。

クリスマスはキリスト教のイエスキリストの生誕を祝う日ですが、12月25日に生まれたとはっきりしてるわけではなく、6月から10月ごろに生まれたのではないとか諸説あるみたいです。

そしたらクリスマスってなんじゃいとなりますが、僕はディケンズが言う様に、クリスマスは愛情を感じられる季節だと思っています。

クリスマスプレゼントに何をあげようか悩ましいところもありますが、違う言い方をすれば友達や家族、恋人のために思いを尽くしてる時です。

仕事やテストで忙しい時期ですが、それでも好きな人や仲の良い友達に「クリスマスイルミネーション見に行こうよ」と口実に時間を過ごせるいい時期でもありますよね。

サンタクロースやニコラウスが人に与えた愛情、産業革命期の混乱期、価値観が変わって行く中でディケンズが人々に伝えた愛。

人のために思いを尽くし愛情を与えて、同じ様に人から愛情を与えられる。

そんなことが感じられるクリスマスになれば良いなと思っています。みなさん一緒によいクリスマスを過ごせることを祈っています。

Merry Christmas!