チェコで大学生の学生ビザや長期ビザを申請する場合、滞在期間をカバーする健康保険が必要になります。
今回は保険にフォーカスを当ててどんな選択肢があるのかを確認してきます。
長期ビザ用健康保険を比較する
学生の場合は20代で健康状態もよく病院にかかることも余りない反面、費用がネックになってくると思います。
逆に健康に不安を抱えている人などは値段よりもサービスに重点を当てたいでしょう。
今回は保険料を試算する上で、便宜上男性で22才、保険の期間は1年間、学生、適用地理的範囲はチェコ及びシェンゲン内で見ていきます。
基本的に学生で若い人は健康な場合が多いので、値段のイメージを掴む意味で最低ラインを取り上げますが、保険料は年齢や性別、申し込む時期によって変わってきますので注意してください。
個人的な点ですが、シェンゲン内よりチェコとトランジットのみにすれば保険代も安くなります。
しかし学生やワーホリでしたら周辺国に旅行もしたいでしょうし、シェンゲン協定内がカバーされていることをおすすめします。
保険は比較が難しい点もあるので、今回は条件を満たす最低ラインで比較していこうと思います。
今回は私が学生時代に購入した経緯もあり費用を中心に見たいと思いますが、自身の健康状態などと相談しつつ検討して見てください。
書類手続きについての記事で、保険について私の経験を少し触れてあります。
内容が重なる点もありますが、よければ合わせてお読みください。
ちなみに現在2019年1月現在は1コルナ4.87円なので、便宜上5円として覚えていただければわかりやすいです。
ビザに必要な保険の種類は?
改めてビザに必要な保険の条件を確認します。
チェコ大使館のホームページが一番確実なので最初に1度目を通すことをオススメします。
駐日チェコ大使館:長期ビザについて
2019年1月時点での保険の条件はこちらになっています。
免責が一切ないこと、故意の行為が原因で引き起こされた傷害や、部分的にもせよ被保険者の過失によって引き起こされた障害、またアルコールまたは薬の影響によって引き起こされた傷害に対しても保険金が支払われることが条件です。また、保険の期間が申請者のチェコ滞在をすべて包括するものでなければならず、治療・傷害・死亡に関連する項目においてそれぞれ6万ユーロ相当額以上の保険金が支払われるものでなければなりません。
上記ワーホリについての記事にも書きましたが、日本の保険会社から買うよりチェコの保険会社から保険を買うことをオススメします。
理由はこちらになります。
- 書類をチェコ語及び英語で用意してくれる。
- 費用が日本の保険会社より安い。
- ビザ申し込み用の保険商品を用意されてる。
保険の選択肢
どこの会社から買えるかもチェコ大使館のホームページより確認ができます。
以下該当企業をリンク付きで引用します。
チェコ大使館のホームページによると要件を満たしている保険会社は以下の5つになります。
費用について上から順に見ていきましょう。
Slavia
こちらは一番安いものですと7,200コルナ(2019年1月時点で約36,000円)になっています。
歯医者と処方箋の分まで3,000コルナ分カバーされます。
サービスのグレードを上げると11,000コルナ(約55,000円)と50%程値上がりします。
ちなみに私はチェコで虫歯治療のため歯医者に行ったことがありますが、安い治療だと1,000コルナ(約5,000円)ぐらいでした。
そこで1時間ぐらいかかる根管治療というのも受けましたが、そちらは3回ぐらい通って、6,000コルナ(約30,000円)ぐらいだったと思います。
歯医者の費用は場所や治療法によって値段は変わりますので気をつけてください。
Uniqa
こちらは12ヶ月で6,600コルナ(約33,000円)になっています。
ただ歯医者や処方箋に関する記載はありません。
VICTORIA-VOLKSBANKEN
こちらは現在Ergoという名前で保険を販売しています。
保証上限が 220万コルナと高い分9,000コルナ(約45,000円)と少し割高です。
歯医者も6,000コルナまでと色々ついています。
Maxima
プレミアムとスタンダードの違いは保険の適用範囲がチェコとトランジットする国のみか、シェンゲン全体かのみのようです。
こちらは処方箋と歯医者の治療も含まれますが、具体的な費用に関しては記載がありません。
VZP
こちらはVZPですが、12ヶ月でシェンゲン協定内有効でも、他の保険よりも頭一つ分安いです。
歯の治療と処方箋もカバーされるのはプラスです。
ちなみにVZPはチェコの国立の公共保険になりチェコ内利用者も一番多いです。
チェコで正社員として働くとVZPから保険証をもらうことになるでしょう。
まとめ
こちらが上記五社の安い保険商品のまとめになります。
やはりVZPが一番安くなっています。
Maximaの安い保険にはシェンゲン協定は保険の適用外なので注意してください。
全ての保険に言えることですが、もちろんもっとお金を出せばカバーされる範囲や上限は上がりますのでこちらは最低限の保証になります。
保険代理店の場合
私は一度保険代理店からUniqaの保険を購入したことがあります。
Foreigners’ insurance centerと言い、プラハの1番の中心部であるMustek駅にあるのでロケーションは便利でした。
私は当時は保険の探し方もあまり分からず、ビザの手続きのためできるだけ早く保険が必要だったのでこちらのオフィスに直接行って購入しました。
ここではUniqa、VZP、Slaviaの保険の一部を取り扱っています。
即日で保険の証書ももらえ、後日歯医者に行った時も後払いでしたがUniqaから歯の治療費をもらえたので満足していました。
上記保険各社のホームページと保険の代理店で金額の比較ができますのでそれぞれ比較してから購入されるのをオススメします。
この他にもプラハには保険の代理店はありますので選択肢の一つとして参考にしてみてください。