こんにちは輪島です。
今までは自分の経験からノルウェーのワーホリや大学院留学について書いたんですが、今回は資料をもとに話してみたいと思います。
ずばりノルウェーでの大学(院)を卒業した後の就職の現状について書いていきます。
ビザや仕事の探し方については過去の記事で詳しく書いているのでそっちも合わせて読んでみてね。
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卒業後のビザについて
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]今回はノルウェーの大学を卒業した後の進路について解説していくよ![/word_balloon]
現状を知ろう!卒業後の留学生の進路について
ノルウェーは外国人でも無料の学費に高い賃金、優れたワークライフバランスと徹底した平等精神はヨーロッパ人のみならず、外国人を世界中から多く引きつけます。
2011年に隣国であるスウェーデンはEU市民でない外国人に対して授業料の導入を決定し、これによりノルウェーへの留学は人気はさらに上がりました。
ノルウェーに留学する人たちの理由は色々あるでしょうが、大きな魅力の一つが卒業後のノルウェーでの就職です。
ノルウェーは労働者に対して様々な福祉と高給料と外国人はノルウェーでの就職を希望する人がステップアップのためにここで大学に行く人も結構いるんですよ。
ということで、ノルウェーの大学を卒業した外国人たちはその後どうなるのかを紹介します。
卒業後に待っていること
ありがたいことにノルウェーでは色々な統計やデータが公開されているんですよ。
少し古いですが2012年のImmigration of International Students to the EU/EEAから紹介します。
留学生は大学を卒業後、基本はさらに進学するか、就職するか、自国に帰るかなどでしょう。
詳しいことは上に紹介している卒業後のビザについての記事に書いたんですが、ノルウェーでは大学を卒業後、ノルウェーに残り仕事を探す期間が与えられます。
卒業後の進路
この統計によると、2008年に入学したEU市民権を持たない外国人のうち55%が2011年でもノルウェーに住んでいます。
2000年にノルウェーに留学した外国人のうち20%は2011年時点でもノルウェーで住んでいるとあります。
2000年から2002年の間にノルウェーに留学に来た外国人は積極的にノルウェーの労働市場に参加しているようで、大学を卒業後、90%の外国人はノルウェーで就職したり積極的に仕事を探しています。
グラフを見ればわかりますが、2000年には80%以上がノルウェーで就職しており失業の割合はとても低いものになってるんですね。
しかし年々卒業後の就職率の割合は減っていっています。
2009年以降教育の部分が大きく伸びているのは恐らく2008年の世界金融危機が影響していると思います。
ノルウェーもこの影響を受けており、卒業後スムーズに仕事を見つけられず大学院や博士課程、専門学校などに行った可能性があります。
ノルウェー人の友達は「ノルウェーでは学費が無料だから、景気が悪くなると失業者は仕事が見つからない期間ただ無職でいるより学歴なり知識を得るため大学院とかに行く」という話をしていました。
ノルウェーで高等教育を修了させるとノルウェーに住みやすくなる
それでもノルウェーの大学を卒業したグループはノルウェーの大学を行かないグループよりスムーズにノルウェーで仕事を見つけられると思います。
僕が考えられる要因としては以下があるでしょう。
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労働許可がある
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ノルウェーの高等教育を修了したという信頼ができる
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ノルウェーに数年住んでいるのでノルウェーの文化を知っている
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ノルウェーに一切縁が無い人のCVより見栄えがいい
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在学中に色んなネットワークができる
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在学中にノルウェー語を勉強できる
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大学のキャリアセンターなどのサポートが受けられる
他にも色々あげられるでしょうが、上の部分が大きいと思います。
特に労働許可の有無は雇用する側にとって大きな判断基準になりますね。
留学生の業種
ノルウェーは卒業した外国人の就職している業種も公開しています。
下記のグラフは外国人がノルウェーの大学を卒業後に働いてる産業の割合を示しています。
グラフを見ればわかりますが、外国人が就職している産業に差があるのがわかります。
一番人気なのが研究職や教育関連になっています。
これはノルウェーに来ている学生、というか来れる学生は高い教育水準を満たしている外国人に限られるので、優秀な人が多い証拠じゃないかと思います。
他に興味深い点として金融関係が少ないのが印象的ですね。
例えばイギリスでは金融関係は新卒外国人でもビザのスポンサーしてくれて比較的就職しやすいんですが、ノルウェーではEU市民と合計してもわずか3%しかありません。
これは国ごとの産業の強みが反映されているようです。
また面白いことに農業、林業、漁業が比較的上位に来ていますが、恐らくこれはノルウェーで漁業が盛んな点があげられると思います。
僕の肌感覚で言えばあまり林業で働く外国人は多く無い気がします。
なので第一次産業が盛んというよりは、漁業が盛んと言ったほうが良いかもしれません。
まとめ
金融危機直後と2019年現在を比べるのは状況がだいぶ違うでしょうからあまり良い比較では無いでしょう。
当たり前ですが景気がよければ就職もしやすくなります。
ノルウェーは現在経済の調子が良く、失業率も約4%と非常に低くなっているあたり2000年代前半の様な就職状況じゃないかと思っています。
就職しやすい産業にも差があるのが注意ですね。
やはりホテルなどのサービス業やIT関係、そして研究職などのプロフェッショナル系が外国人でも比較的に就職しやすいと思います。
[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]産業によって外国人就職率はかなり差があるみたい。ノルウェーで就職を目指すならIT関連やビジネス系が就職しやすそう。[/word_balloon]