【面接体験談】BizReach(ビズリーチ)でドイツ海外就職はできる?

従業員1300人、売上高200億円を誇る「転職者課金型」の転職サイトビズリーチ。有名大学卒業、海外駐在経験ありなど、基本的には高スペックの応募者を対象に優良な求人案件を紹介する転職サイトです。

今回は、自分の経験を元に、このビズリーチでドイツ海外就職は可能なのか、についてまとめていきたいと思います。

ビズリーチに関して

ビズリーチの会社自体は渋谷に拠点を持ち、2007年の設立から15年近い経営実績を持つ転職会社としては大手~準大手の会社です。

コンセプトとしては、サイト側でも「即戦力人材」「高学歴人材」を狙っていることを公然と公表している「高学歴向け」の転職サイトです。基本的には、MARCH以上でないと登録できないと言われています。

高学歴向けとあって、求人内容も高水準で、年収500万円以上は当たり前、年収1000万円以上の案件もゴロゴロしている、という感じです。「管理職」「海外駐在」「専門技能」などの経歴があると、年収に上乗せが期待できます。

登録方法には「無料会員プラン」と「有料プレミアムプラン」があり、年収水準によって有料版の月会費は3000~5500円程度で上下します。この転職者側が課金する「有料プレミアムプラン」がビズリーチの収入源で、このプレミアムプランに加入して初めて、具体的な求人の閲覧や、スカウトからの案内を見れるようになります。

例外的に、スカウト側から「プラチナスカウト」というのを受け取れば無課金でも面接まで進むことが可能です。後述する私がスカウトを受けた際には、両案件とも「プラチナチケット」でのスカウトだったため、私が課金することはありませんでした。

ビズリーチを利用したドイツ採用面接

個人的な感想ですが、ビズリーチに出回っている案件の99%は日本勤務のもので、ドイツを含む海外勤務の求人はほとんど出回ってないように思えます(東南アジア勤務、日本勤務で海外出張、などの案件はそこそこありましたが)。

なので、結論から言うと「積極的に海外就職を目指す場合はビズリーチは不適切」であると言えます。ただ、必ずしも海外就職の可能性がないのかというとそういうわけでもなく、ビズリーチに無料登録して1年くらい経つ間に、結果的に2件、ドイツ就職に結びつくような案件から声がかかりました。
[word_balloon id=”5″ size=”M” position=”L” name_position=”under_avatar” radius=”true” name=”吉田(ドイツ)” balloon=”talk” balloon_shadow=”true”]声がかかったというのは、企業側がプラチナチケットを使ってこちらに声をかけてくれたため、無課金でも面接が行えたということです[/word_balloon]

最終的に、勤務地やビザの問題でオファーを受けることはありませんでしたが、2社ともオンラインを通じた面接をおこない、1社は実際に内定までいただきました。以下、それぞれの経験談についてもう少し突っ込んで紹介いたします。

ドイツ勤務中小日系メーカー

最初に声がかかったのは、ドイツに拠点を持つ日系の中小メーカーでした。ドイツ拠点は、拠点というか出先機関で、従業員10名以下程度の小さな事務所、社長が日本とドイツを往復しながら慣れない英語で頑張って運営ている、という感じでした。

そこの「営業」兼「マーケティング部長」兼「輸入部長」を手掛けてくれ、というオファーで、年収は35,000€程度の水準です。ちなみに、私のドイツでの年収は50,000€を越えているので、単純に給与で計算すると全く理にかなわない案件、ということになります。

ただ、企業側がせっかく課金して直接メッセージをくれたわけですし、中身を聞かずに無下にするのもアレだと思い、オンラインで2回、面接をおこなうこととなりました。先方の条件としては

  • ドイツでずっと住んでくれる30歳前後の日本人男性
  • ドイツ語、英語力必要
  • 日本企業で働いた経歴は有利

というような形だったので、私の経歴はちょうどドはまりでした。ただ、上述の通り給与面での折り合いが合わなかったのと、母体となる本社の規模からいっても将来性に不安があったので、オファーを貰いはしたものの、最終的に断らせていただくこととなりました。

日本勤務→ドイツ駐在、日系ベンチャーコンサル

もう1社、声をかけていただいたのが日本のベンチャーコンサルでした。設立から10年以内と新しく、飛ぶ鳥を落とす勢いで売り上げを伸ばし、社長も副社長も30代と若いような形でした。

こちらの1社は、「最初は日本で1~2年働いてもらい、実績ができたらドイツ駐在してもらいたい」という条件でした。給与面は日本円で500万円程度で、英語が話せてドイツ市場の知見がある人材を探していたような印象です。

上述の通り、こちらの案件に関しては「ドイツ行きは確定ではない」「そもそもドイツに拠点がないので、恐らく自分一人で全部やらされる」「給与水準が合わない」「わざわざ一度日本に帰らないといけない」などのデメリット部分が多く、お断りさせていただきました。

日本に住んでいて、将来ドイツに住みたい若手の日本人などであれば興味を示すかも、とは思いましたが、自分のように長年ドイツに住んでいる人から見たらわざわざ日本に帰るメリットがありません。