2020年東京オリンピックに向けて、日本でも着々とWi-Fi無料の流れが浸透していると聞きました。遅かれ早かれ、新幹線内でもWi-Fiが使えるようになるのでしょうか。
また、前回帰郷した際も、JRの駅や多くのカフェでWi-Fiが使えるようになっていたことに驚かされました。
ドイツも同様、私がドイツに着たてのころ、数年前にはどこもかしこもWi-Fiが使いづらかった覚えがありますが、今ではいたるところで使えるようになり、時代の流れを感じています。
ドイツWi-Fi事情
一昔前まで、ドイツの公共の場でのWi-Fiの使い勝手は非常に悪かったのですが、今や随分と改善され、カフェ、駅、街中など、いたるところでFree Wi-Fiを享受できます。
とはいえ、どこでもかしこでもWi-Fiが使える、使い放題、というわけではなく、使えるところは限られており、長年ドイツに住んでいないと、どこで使えるのか、使えないのかの区別がつかないところがあります。
そのため、今回は、ドイツに着たての方、あるいは旅行者の方を対象に、どんなスポットでWi-Fiが利用できるのか、をまとめていきたいと思います。
ドイツ:どんなところでWi-Fiが使える?
旅行者にしてみると、ホテルの場所を検索したり、友達と連絡が取りたかったりと、やはり何かとWi-Fiの電波があれば便利な場面が多々あります。そんなとき、以下のような場所でWi-Fiが使えるということを知っておくと便利です。
カフェ(Balzac Café等)
私は、ドイツの大学院に通っていたころから、カフェでよく勉強をしていました。以前も記事にしたように、ドイツのカフェは日本に比べるとゆったりとしたスペースで、Wi-Fiやコンセントが使え、長居するにはもってこいだからです。
昔は、何か品物を買うと1時間限定で使用できるパスワードがもらえる仕様でしたが、現在では、多くのカフェで無制限で使用できるようになっており、ログイン画面で利用規約に同意すると、使用可能です。
ただし、個人経営のようなカフェでなく、チェーン店になっているような店のほうが、Wi-Fiが使える可能性が高いです。
ファーストフード店(Subway, KFC,マクドナルド,バーガーキング等)
日本でもおなじみのSubwayやKFCでも、最近ではfree Wi-Fiが使えるようになりました。
こちらも、特段の制限はなく(3時間、6時間縛りなどが申し訳程度にありますが)、比較的フレクシブルに使用することが可能です。
上記のような画面から、登録せずにWi-Fiを使用することが可能です。
大きな駅、空港
BerlinやDüsseldorfなど、大きな鉄道駅では大抵free Wi-Fiが使用できます。
ただし、駅のfree Wi-Fiは制限があり、大抵30分か1時間くらいでWi-Fiが切断されてしまい、翌日まで使用することができなくなります。
空港も同様で、デュッセルドルフ空港のように3時間程度使えるところもあれば、小さい空港では30分くらいしか使わせてくれないところもあります。
この制限時間を過ぎると、以下のような画面から有料でWi-Fiチケットを購入することが可能です。
スーパー、薬局
DMのような薬局やReweのようなスーパーマーケットは、最近では顧客向けに無料Wi-Fiサービスを始めました。
顧客向けのサービスなので、スーパーの広告などがたくさん上がってきますが、近くにどうしてもWi-Fiがないときなど、スーパーに駆け込むとWi-Fiが使えるので、これまた便利です。
ICE、DBやFlixbusの運営する長距離バス等
ドイツでいう新幹線のようなICE(ICにはWi-Fiは無いので注意!)、あるいは長距離バス会社大手のFlixbusなどでは、乗客がWi-Fiを使用することが可能です。
ただし、あまりWi-Fiのクオリティが高くなく、Flixbusに至っては、しょっちゅう接続できなくなるので、あまり期待しないほうがいいでしょう。
街中
Freifunkという、ドイツの町中にはフリーで使えるWi-Fiスポットがたまに存在します。
中には、デュッセルドルフの公共Wi-Fiのように、使用するために登録が必要になってくることもあります。
ハッキングに要注意!
最後に、ドイツの犯罪の中で高い割合を占めているのが、サイバー詐欺などで、公共のWi-Fiを使用する際には、パスワードを要するものや、クレジットカード番号の入力など、センシティブな情報に関しては、注意しなくてはいけません。
旅行客の場合、ポケットWi-Fiを利用したり、どうしてもWi-Fiで重要な情報をやり取りする場合、せめてホテル等パスワードつきのWi-Fiを使用することをお勧めします。