【保存版!】大学留学でコスパ最強のヨーロッパの国ベスト10

今回は、留学コスパのよいヨーロッパの留学先をランキング形式で解説したいと思います。注意点としては「コスパが良い」なので「安い」と同義ではありません。つまり、「安さ」と「質」が伴った留学先を紹介していくのが今回のコンセプトです。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]スウェーデン歴3年の森本です。今回は各国の大学データをもとに「留学コスパ統計図」を作成しました。分かりやすく解説していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。[/word_balloon]

留学コスパが良い国とはどんな国か?

まず、ランキングの発表に移る前に、そもそも「留学コスパが良い」とはどんな状況かを少し解説したいと思います。

コスパとは、コストパフォーマンス、つまり支払った対価に対してどのくらいのリターンが見込めるか、という数値ですので、支払う対価が大きくともその分のリターンが見込めるのであれば、それは「コスパが良い」ということになります。

では、留学における「費用」と「リターン」はどのように定義づけすべきでしょうか?

費用は(学費+生活費)×3年分で計算するのが、実際の留学費用に近づくかと思います。実際に、多くのヨーロッパの大学では卒業までの期間は3年前後です。この学費と生活費の計算に当たっては、主にOECDなどのデータを活用しました。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]例えば、上記の計算式に当てはめると、ハンガリーの場合卒業までにかかる費用は3年で約400万円程度。デンマークの場合は990万円程度となりました。[/word_balloon]

次に「リターン」ですが、これはその国の「平均年収」をもとに算定しました。その国の大学を卒業し、現地で就職したことを想定するためです。

そうすると、リターン(平均年収)÷費用(学費+生活費)×3の方程式によって、卒業してからその国で働くと、何年で元が取れるかの計算ができるというわけです。

以下の図は、それらを一枚にまとめたものです。横軸がその国の平均年収、縦軸がその国で3年間就学したさいの学費+生活費の総計を表しています。また、円の大きさはその国の「世界大学ランキング300位までに登場する大学の数」を表しています。

つまり、円が大きいほど、その国にある有名・名門大学の数が多いことを示します。

また、中に登場するx=yの線分は、コスパの値が「1」であることを示します。コスパ1の状況とは、すなわち「3年間でかけた学費と生活費」が1年でどれくらい回収できるかを示す数値です。ついでに、参考までに日本の値も表示しています。

この数値が1を超えているのは、ドイツとノルウェーです(どちらも、学費が無料で平均年収が高いことで知られています)。要するに、この2国に留学すれば、3年分の学費と生活費は、1年以内に回収できることを示します。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]もちろん、本当はもっといろいろな値を勘案しなくちゃいけないけど、便宜上上述のような計算式を使いました。ちなみに、図の中の色分けは「地域」を示しています。例えば、北欧なら水色、といった具合です。[/word_balloon]

[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]あくまでコスパを計算する、という名目なら非常に見やすい図だと思うわ。コスパが良い国トップ2がノルウェーとドイツなのも納得ね。
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コスパ1位 ノルウェー

学費  : 無料
生活費 : 1,500€(月)
平均年収: 56,550€
コスパ値: 1,047

まず、ヨーロッパの中でコスパ最強に輝いたのは「ノルウェー」です。学費が無料であること、卒業後の年収が群を抜いて高いこと、そして学生なら学割を使いまくえるのでそこまで生活費が高くならないこと、などが決め手です。

コスパだけでなく、大学・授業の質といった面でもノルウェーは評判がよく、人口は少ないながら大学ランキング上位に顔を出す大学が散見されます。

[word_balloon id=”1″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]脱サラしてノルウェーの大学院を卒業した輪島です。ノルウェーの大学は授業レベルも高く、学費も無料、そして卒業後はノルウェーのホワイト企業で高給取りの生活が送れると、まさにコスパ最強の名にふさわしい留学先です。[/word_balloon]

[word_balloon id=”4″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” icon_type=”sweat” icon_position=”top_left” icon_size=”M” avatar_hide=”false” box_center=”false”]欠点は、入学・卒業が難しいこと、環境的に日本人には難しいこと(寒い、暗い、寂しい)、生活物価が高いことですね。[/word_balloon]

コスパ2位 ドイツ

学費  : 無料
生活費 : 1,260€
平均年収: 46,560€
コスパ値: 1,026

ヨーロッパの中でコスパ2位の座についたのは欧州最強の経済大国、ドイツです。ノルウェー同様学費が無料なことと、生活物価も学生ならそこまで高くないこと、そして卒業後の平均年収が欧州でもトップクラスに高いことが決め手です。

[blogcard url=”https://uueuro.com/germany-uni-index/”]

また、ノルウェーと違い、人口、経済規模が大きいため、世界大学ランキング上位(300位以内)に顔を出す大学の数は実に18。卒業後もドイツの大企業や現地に出展している日系企業など就活の選択肢が豊富で、くいっぱぐれることはありません。

[word_balloon id=”5″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]ドイツの大学院を卒業後、ドイツのメーカーに勤務している村上です。ドイツの大学院を卒業していてよかったことは、授業の質が良く、ヨーロッパ中で認められていること。そしてドイツ語の汎用性が高いことです。[/word_balloon]

[word_balloon id=”4″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]確かに、ノルウェー語やスウェーデン語に比べて、ドイツ語は話せると就活で有利な分野が多いですね。[/word_balloon]

コスパ3位 デンマーク

学費  : 9,000€(年)
生活費 : 1,600€
平均年収: 62,040€
コスパ値: 0.733

人口規模は小さいながら、学費はそこまで高くもなく、かつ卒業後の高い年収で知られる北欧のデンマークがここにランクインです。ドイツやイギリスの陰に隠れていますが、実は学費も生活費もイギリスほど高くなく、卒業後はフランスの2倍の年収が稼げる、超優良留学先です。

プログラムも英語で受講できるものが多く、日本人留学生にはありがたいです。

[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]デンマーク、オランダ、ベルギーあたりは国土が小さいながら良質な大学で有名ね。日本人にもあまり知られていないながら、実は超おススメの留学先よ。[/word_balloon]

コスパ4位 スイス

学費  : 750〜3,000€
生活費 : 2,400€
平均年収: 65,820€
コスパ値: 0,715

生活費はけた外れに高いものの、卒業後の異常に高い年収が後押しし、この位置にランクインしました。また、ノルウェーやドイツ同様、大学の授業の高い質でも有名で、卒業後はスイスのみならず、近隣諸国(ドイツやフランス)で働けるチャンスが生まれます。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]ヨーロッパ国民の憧れの的、スイス留学です。入学も卒業も容易ではなく、また物価が高いことから、選ばれた人しか留学できない留学先です。[/word_balloon]

[word_balloon id=”3″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]その分、卒業したときのメリットは大きいわね。また、スイスの公用語であるドイツ語やフランス語の汎用性も極めて高く、物価が高いことに目をつぶれば最強の留学先候補の一つだわ。[/word_balloon]

コスパ5位 ベルギー

学費  : 835〜4,175€
生活費 : 1,380€
平均年収: 40,812€
コスパ値: 0,714

国自体は小柄ながら、平均年収は日本よりも高く、大学ランキング上位に顔を出す大学を多く抱えています。自然環境にも恵まれ、欧州でも指折りの豊かな国の一つです。

公用語はフランス語のため、フランス語の大学プログラムが多く、簡単に入学できるプログラムを見つけづらい短所があります。

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]以前ベルギーに交換留学に行ったけど、英語で受けられる授業がほとんどなかったわ。道を歩いていても、フランス語以外で話しかけるなオーラがすごかった・・[/word_balloon]

コスパ6位 オーストリア

学費  : 1000€前後
生活費 : 1,340€
平均年収: 32,256€
コスパ値: 0,640

ドイツと同じドイツ語圏のオーストリアがこの位置に食い込みました。学費は無料ではないものの、10万円~20万円程度と安く、治安もよいことから留学先として好まれる国の一つです。

[blogcard url=”https://uueuro.com/job-hunting-german-language/”]

平均年収は上述の国(ドイツやノルウェーなど)には及ばないものの、ヨーロッパの中では高いほうに位置し、いわゆる「中の上」くらいの生活水準を享受することができます。

[word_balloon id=”2″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]音楽留学のメッカとして知られているけど、実際にはIT、理系、ビジネス分野での研究も盛んで、色々な国の留学生を魅了しているわ。[/word_balloon]

コスパ7位 フィンランド

学費  : 4000〜12000€
生活費 : 1,480€
平均年収: 40,560€
コスパ値: 0.525

ノルウェー、デンマークに続き北欧から3つ目のランクイン、フィンランドです。豊かな自然と落ち着いた労働環境で知られ、卒業後の年収も悪くありません。

知られざる優良企業も多く、卒業後は世界を相手にビジネスを行うフィールドが待っています。フィンランドの欠点は、フィンランド語が難しく、汎用性が少ないことです。

[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]私は今までネイティブのフィンランド人以外に、フィンランド語が話せる人に会ったことがないわ、ヨーロッパ言語とは別の言語族として知られ、世界でも指折りの難関言語よ。ちなみに、ムーミンの出身地はここね[/word_balloon]

コスパ8位 フランス

学費  : 650〜6,000€
生活費 : 1,660€
平均年収: 35,484€
コスパ値: 0,509

ここでようやく、南欧から1つ目の国、フランスがランクインです。授業料はお隣のドイツに比べて高く、かつ年収はドイツより低いのでこの位置です。

ただし、コスパ以外の面で比較すると、温暖な気候、おいしい料理等、北欧やドイツに勝っている面も多く、留学生活をエンジョイし、フランス語を身に着けたければ魅力的な留学先の一つです。

[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]フランス語の強みは、ヨーロッパだけではなくアフリカでも通用すること。生活水準を考えたら、フランスでの留学も楽しくて悪くないわ
[/word_balloon]

コスパ9位 イタリア

学費  : 850〜16,000€
生活費 : 1,380€
平均年収: 31,140€
コスパ値: 0,415

南欧から2つ目のランクイン、イタリアです。平均年収こそそう高くありませんが、イタリア語の高い汎用性、温暖な気候、イタリア人の南欧的な人当たりのよさ、料理の美味しさなど、留学先としての魅力はいっぱいです。また、学費は国立であれば安く済みます。

[word_balloon id=”3″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]特に、イタリア語が話せるようになると就活レベルが急にアップするわね。イタリア本国以外にも、イタリア語が話せることでアドバンテージを与える国や企業はたくさんあるわ。[/word_balloon]

コスパ10位 スウェーデン

学費  : 7,500〜18,000
生活費 : 1,570€
平均年収: 38,328€
コスパ値: 0.404

10位にランクインしたのが北欧最後の大物、スウェーデンです。これで、ノルウェー、フィンランド、デンマーク、スウェーデンとすべてベスト10入りしたことになります。

スウェーデンの場合、高い学費と生活費がネックとなり、コスパ順位を大幅に落としていますが、その分卒業後は高給、ホワイトな職場で働く環境が与えられ、まさに労働者天国の異名にふさわしいです。

[blogcard url=”https://uueuro.com/sweden-reason/”]

ただし、学費と生活費以外にも、異常に難しい入学と卒業試験、気候条件など、留学先としてのハードルは低くありません。

[word_balloon id=”4″ position=”L” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]スウェーデンの大学の質の高さは世界でも有名。イケア、ボルボ、H&M等、世界的に有名な起業もスウェーデンに本社を持っており、卒業後の進路はバラ色です。ただし、その分卒業までもハードであることを忘れてはいけません。[/word_balloon]

[word_balloon id=”2″ position=”R” size=”M” balloon=”talk” name_position=”under_avatar” radius=”true” avatar_border=”false” avatar_shadow=”false” balloon_shadow=”true” avatar_hide=”false” box_center=”false”]留学先で有名なイギリス、オランダはランク外よ。イギリスは有名大学の数がけた外れに多いけど、代わりに物価と生活費が異常に高いわ。ちなみに、ブログ管理人の井上が通ったチェコの大学はコスパランキングでは11位、スペインよりもいい位置につけているわね。[/word_balloon]