ドイツと日本の大きな違いの一つに、公共の場のトイレが有料な点が挙げられます。
空港に限りトイレは無料ですが、駅中、バスのターミナル、街中などにある公衆トイレは、大体コインを入れて初めて使用できる仕組みです。
初見では中々使うことが難しいドイツの公衆トイレの使用方法をこの記事ではまとめていきます。
ドイツの駅の公衆トイレ
私の知る限り、ドイツの大きな駅のトイレはみな有料で、1ユーロを入れると扉が開き、中に入れるような仕組みです。
以下のような機械にコインを投入します。お札が使えるところは少ないので、お札はどこかでくずしておくか、大きな駅の場合は近くに両替機が設置されているケースもあるので、そういったものを活用して小銭を用意しましょう。
コインを投入すると、以下の切符のようなものが機械から出てきます。これは、切符ではなく、駅の売店やコーヒーショップで使用できる、50セント分の割引券です。
ただし、どこの店でも使える、というわけではなく、例えば、このチケットは、上記の写真に乗っている3店(バーガーキングなど)でしか使用することができません。
加えて、2.50ユーロ以上の買い物をしたときに限定されますので、例えば、1.5ユーロのコーヒーを買う際に、割引券を使用する、といったことはできません。
トイレは、さすがに有料なだけあって清潔で、日本の駅にある公衆トイレと比較しても見劣りしません。
以下、最後に使用する際の注意点をまとめていきます。
注意点1:営業時間
「深夜、早朝は閉められる」公衆トイレが多く、例えば、ニュルンベルグのトイレは、確か夜の22時~朝の6時くらいまで閉まっており、以前電車の乗り継ぎで駅で待っていた時、トイレに行けず困ったことがあります。
注意点2:機敏にトイレに入る必要がある
上述の通り、トイレの入り口には改札機が備わっており、そこにコインを投入することで扉が開く仕様ですが、よくあるパターンとして、中から出てくる人とタイミングが被ってしまったり、もたもたしていて入るタイミングを逃すと、むざむざ1ユーロ無駄にすることになります。
特に、入り口と出口が同じ場合、中から出てくる人と、タイミングが被ってしまい、自分の投入した1ユーロが消滅してしまう、という所見殺しのトラップが多発しますので、大縄跳びの原理で、上手くタイミングを合わせる必要があります。
注意点3:割引券の使い方
上述の通り、トイレを使用すると駅構内で使用できる割引券が発券されますが、使用する際には、必ず「会計前」にその割引券を使用する意思を表明しなくてはいけません。
会計後に言っても、後の祭りで、あとから50セント返ってくる、というようなことはありません、あくまで、何かを購入する際の割引券としてしか使用できず、換金は不可能なのです。
ドイツの公園やデパートの公衆トイレ
公園やデパート内のトイレ、またはレストランの中にあるトイレには、駅の中のような機械のゲートは設置されていません。代わりよくあるのが、掃除の方が座っていて、お皿がポンと置いてあり、チップをリクエストされるというケースです。
これらは必ずしも支払わなければならないものではないですが、暗黙の了解として20セントから50セント支払うのがよいとされています。
個人的な見解ですが、支払った方がベターだと考えるのには3つ理由があります。
- 罪悪感を感じる必要がなくなる
- 郷に入っては郷に従え
- 掃除の方が労働としてトイレの清潔さを保っているため、その対価を得るべきだから
しかしながら、私自身も支払わないシチュエーションというのがいくつか存在するので共有します。
- お酒が入っていたりして、短い時間で何度もトイレに行くときは最初だけ払ってあとは払わない
- 単純にお金を持ち合わせていない
ビールを飲むと2~3時間で下手をしたら3~4回トイレに行きたくなることもあります。毎回50セント支払っていたら合計2€。それは少し払い過ぎだなと思うため、マックスで1€までという勝手なルールを作っています。
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